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大あたり 98/12月号
山田渡船の下の弟さんが、片岡エサ店を手伝っておられて、時々アジとかイワシ、タチウオで、手毬寿司や棒寿司を作ってくれます。 魚釣りも上手ですが、料理も一流です。しかし、残念ながら、彼は魚が食べられないのです。でも釣ってきた魚を、自分が料理してその魚を食べて、おいしいといっ ているのを見るのが楽しいのです。(お酒は飲まれます!念の為) そんな彼が、そっと私に呟きました。 「たまには大あたりを、つくってもいいやろか?」 「いいね!、それはおもろい!ぜひつくって入れて下さい!」 「大あたり」って何ですか?ナイショ、ナイショ… さて、ある日、K君、Y君、S氏と私、意気揚々と浜へ引きあげてきました。イトヒキアジ、カワハギ、チヌ、タチウオ、アジ、ハネとなんでも揃っています。イトヒキアジと、カワハギを刺身にして、一杯ということになりましたが、若手のY君はカワハギの肝には手が出ません。 「おいしいよ、一寸食べてみ」 「とんでもない!結構です」と、まるで毒でもあるような嫌な顔。年寄連中からは「こんな、うまいもんを知らんのか?」と、ボロクソです。 場末では フグもカワハギ 区別なし 酒でごまかす えせグルメかな そんな時に出されたのが、タチウオの棒寿司。一口、二口、私共は、おいしくいただきました。Y君は、しっかりと醤油をつけて食べるタイプで、若いだけに、ポリュームのある寿司を本当においしそうに食べます。 そんなにおいしいなら、もっと召し上がれと勧めている内に、五つ目でしたか、六つ目でしたか、突然顔がくしゃくしゃになり、真っ赤になり、ふるえだしました。 「ウエッ!何じゃこら?」 「辛い、辛い!」 冷や汗がでて、泣きそうです。 「どうしたの?」 知っていて尋ねる私も私ですが。 ワサビの大盛に大あたり!! 本人は只、「何で?何で?」とわめています。 だって、作ってるばかりでは、たまには面白いこともなければと、いたずら心が、大盛になったんですが。 年寄連中は「寿司の食い方もいかん!」と食べ方の講義をはじめました。 連れを見て笑っていたK君も、もうないと思って口に入れたお寿司が、又々大あたり!真っ赤な顔して怒鳴っています。 「水!水!ビール!ビール!」 「もうないと思っていたのに?何で?何で?」 「ゴメン!ゴメン!そんなに辛いとは思えなかったし、どこに入っているかは、誰も知らなかったんだから公平でしょ」と何や判らん理屈をつけて謝りましたが、二人共、恐い顔してにらんでいます。ゴメン…ゴメン… そんなこんなで楽しんでいる内に10月の例会がやってきました。三日前に背筋を痛めて、エピクーラーが持てません。その痛さは強烈で、Y君、K君の大あたりの時よりすごい形相をしていたそうです。 一日前の土曜日、やさしい会友達が手助けしてくれまして、釣りに行けました。沖一文字スリットでは、8匹掛けまして大喜び! 最後の55p位の奴には 「今日は帰したるさかい、明日は頼むぜ!」と、コンコンと言って放流したのですが、これが裏目に出るとは夢にも思いませんでした。 彼が周りの魚をひきつれて、例会日を避けて逃亡するとは… 欲をはり かけた情けが 仇になり 例会当日、今回で決めたる!と意気込んでいますが、何せエピクーラーが持てません。棄権しようかと思ったのですが、又々会友の手を借りて、釣場へ! 打ち込めど打ち込めど魚信はなくエサ取りのオンパレード。場所替りすることも出来ず、ジ・エンド!何と罰金まで支払う破目に。 ヒザとヒジ 腰と背中で 次頭 釣り夢中 動いた背中 痛みなく 竿としまうや あ、いたた、 突き放すつもりが追いつかれまして、ハネ研ダービは混戦になってきました。最後の例会を勝ったものが年度優勝も勝つことになりました。 私はいったいどうなるのやら?いつもこんな展開になっているようです。 貴方なら すぐに釣られてやるわいな そんな魚は おるわけないか? 私の大あたりは…どこに? 1位 今中36点 2位 吉田31点 3位 平山26点 4位 兼崎25点 4位 西谷25点 4位 横島25点 この6人の争いになりました。ちなみに例会1位は13点です。 (東大阪市在住)
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