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隙間風 99/5月号
羽根田心酔
もう早いもので、義母が亡くなってから一ヶ月経ちました。そこら中が隙間だらけで、家の中は寒々としています。 家内は苦労から開放されて、ほっとしているのでしょうが、私はさびしくて、さびしくて… 電動ベッドや車椅子は、早々と養護ホームが引取ってくれまして座敷はガランとしています。 さぁーこれからは、元の夫婦の時間が持てる、夫婦の正念場やと二人で毎日不良大人をしております。パパチンコに行ったり、飲みに行ったり、でもやっぱり一寸さみしいなー。 元通り なった心に 隙間風 そんな気持で、第二回目の例会です。今年初参加になりますので張り切っておったのですが、5時出船の予定を、山田の船長が気を利かしてくれたのか「早よせえ!早よせえ!」といって張り切ってしまい、4時40分頃に出発してしまいました。 さあ行こう! 今日は釣るぞ 船いづこ? 二番船 燃える心に 水を差し 一番船で行った者、二番船で行った者、三番船で行った者、てんでバラバラになってしまい、例会の打合せも出来ず、嫌な気分の者が続出しました。 揚句にエビクーラーを取り違えた者、行きたい所へいけず、早々に諦めた者、どこでもええからと入った私も、案の定、坊主の憂き目を見てしまいました。 赤灯内向き先端側は、深くて4ヒロ半〜5ヒロ、竿二本先と周りに声をかけたのは、いいのですが私の周りはスピニング党だらけ!ウキがどんどん前へ前へと飛んでいきます。 竿2本、2・5本・3本先、5ヒロで当ってきました。潮は左へ流れていきますので、先端から、一人、二人、三人目と釣れてきました。 そして私を飛ばして右側へ、1人、2人、3人と都合6人で終了、どないなっとんのや? なんぼ向かい風で、両軸リールを使っているからといっても、どないかなるはずやのに、どないもなりません!手前へ、際へ、魚が寄る前に、沖側でかけてしまうのです。アジ釣りの時にトバシウキで放り出すと、沖へアジが行ってしまうように! 一生懸命、飛ばんウキを飛ばします。ええとこ竿二本が限界です。せっせ、せっせとそこへ、エビを撒きます。 しかし周りも当クラブ員です。せっせ、せっせと沖へ、エビを撒きよります。6対1で負けとりまんなー! 目を覚まし ここまで来いと 叫べども 寝たまま結構 エビの宅配$S酔 8時をすぎた頃に、精一杯仕掛を投げた瞬間、リールの糸が、バックラッシュで、ぐちゃぐちゃになってしまいました。 どうしたんや?何があったんや、リールを茫然と見つめ、しばらく考えこみました。今まで、一度も経験をしたことのない事態です。 こんなになるような使い方は、していないつもりだったのですが糸をブチブチ切って、つないで、元へ戻したつもりなんですが、どこかおかしいのです。 何かスプールが、フリーで回っているようで不安が一杯!ブレーキを一杯締めつけても変りません。ああでもない、こうでもない、あっそうや!クリックがきいていない、クリックの部品が折れたんでしょうね。 やっと原因が判って再チャレンジをした途端に、糸がリールのスプールにかんでしまいました。一度もないことが続き頭はパニック状態…………。 みんなからは、「どうして、スピニングを使わんのですか?」「スピニングを使ったら!」と、口々に責められるのですが、理屈をいったらきりがないので、「スピニングは、私のエビ撒き釣りには、似合わんのや!」と一言で片づけとります。 そのお陰というか、せいというか、底撒き器を左のアンダースローで、遠くへ投げないといかんので、左の上腕の筋肉が肉バナレ状態で痛いの痛いの!まるで四十肩。えっ六十肩とちゃうのか?と、訂正を要求されとりますので、五十肩に変更、失礼しました。 道具を片づけ、船を待っているのに、9時の船がでてきません。それが為に、私の元いた場所に後から入られた方が、一投目から、ハネをかけられたのを見てしまいました。 「あんたそらないぜ?」「へぇ、おおきに!ありがとさん!」格言は、生きていました。 「ハネ研の帰った後は、よう釣れる!」 あっちこっち、一度吹いた隙間風は、止らんようです。 (東大阪市在住)
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