Web版つりのとも


落ち着かん? 99/8月号


羽根田心酔

 沖の波止へ、日曜日のたんびに行けるようになったのはいいのですが、カーブまでしか船は着きません。
 スリットへ行こうと思えば、えっちらおっちら10kgを超す、エビクーラーを持って、歩かなくてはいけません。
 立入禁止が再開されて初めての時は、カーブから一生懸命歩いて、汗だくになり、もう充分きたから、4番をすぎて、3番まできたやろと思っていましたら、明るくなって、あたりを見渡すと、まだ4番の手前でした。
 次の日は、こなくそ!と思って歩いて、やっと4番を越して、3番向きに3枚目のケーソンにたどり着きました。何でここに、タクシーが走ってへんねんやろ?
 この段取りでいくと、1番、2番は、夢のまた夢で、とてもとても行く気になれず、行くだけで、精も根も尽きてしまい、沖の波止の魅力が薄れてきています。
 そこで、ついついすぐに落ち着ける沖の北の内側に行ってしまうのですが、ここは漁師さんと勝負しなければなりません。
 網がぐるっと入っている時は、まだいい方で、勝ち目があります。
 網がないなと思える時は、夜中にたたき網で一網打尽の後で、アタリもない日がほとんどです。
 でも、僕達少年探偵団?いや失礼!サンデーアングラーの悲しさといいますか、ノー天気といいますか、それでも沖を目指します。
 どうして?どうして?ええ、沖の方が、一寸でも沖目の方が魚がいるように思えるんです。判っちゃいるけど止められんのです。
 でも、そこにちょっぴり意地をはって、内向きを釣ってみるんです。逆光で見にくいのに、ただウキが真横から見れるということだけで…
 アタリが絵に書いたように見れるんです。これを、これだけを見たくて通います。だから、最後は魚でなくても、イカでも、タコでも、何でもええのです。
 エサトリでもカニでも、何でもウキを動かしてくれたらええんです。幸福なんですそれだけで。
 せやから、頼むからウキをつついて!(悲鳴をあげとります)

自作ウキ 化粧施し科作り あの手この手も 仁王立ち=@心酔

 ウキで釣れるならエサいらん?エサはエサで、外人だらけ。毎度毎度ぼやいて悪いんやが、外国語が日本の魚に判りまんねんやろか?どうも大和撫子は、琵琶湖産のエビがお好きなようなのに、エビも落ち着かん!
 釣場も、エサも何かしっくりといきまへん。落ち着きまへん。
 ここまで書いてきたら、もう判りまっしゃろ?何が落ち着かんかというたら、自分が落ち着いておりまへん。
 仕事、うまいこといかん。金回りが悪い、落ち着かん。釣りに来る、釣れん、落ち着かん。他人のせいにする、苦情がでる、落ち着かん。仕事、ようならん、釣りに逃げる、釣れん、落ち着かん…誰か早よ止めて!
 皆んなの気持が浮わついているように思えます。渡船屋さんも、エサ屋さんも、釣人も、マスコミの方も、世の中も、こんなはずではなかった?こんなはずでは…
 だから、皆んな目先の変ったことを探します。色々なイベントや変った集会を、新しい釣場、新しい釣り具、新しい仲間。本当に落ち着かんようになってきました。

落ち着かん 心が釣りに写しでて 殺気鋭く 魚、寄りつかず=@心酔

穏やかな 海に抱かれ 波まくら うつつうつつを 波のまにまに$Sウキ作

ウキのこんな心境になりたいものです。
 迷った時は初心に帰ろー。浅い釣場でやり直し。中波止へ帰ろう!

帰ろかな セイゴの昔に 戻りたい あの日あの時 素敵な出会い=@セイコちゃん、夢見た心酔

※ご心配かけましたヘルペスは、すっかり治りましたので、これからも頑張ります。

(東大阪市在住)