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波止の養殖隊
ハネ研エレジー その2 羽根田心酔
天国と地獄
11月初めにビッグFから取材の話がありました。「もうそろそろハネの取材に?」 「ちょっと待ってください!まるで釣れてないのでもう少し先へ!」……。 数日してまたお話がありました。 「何とかして下さい、シーズン的にももういいでしょう!」 「いや、もう少し伸ばせませんか?」 「今中さん!たまには坊主でもいいじゃないですか?いつもいつも釣れるとは限らないし?」 「そうですか?」と、とうとう押し切られてしまいました。 エビ撒けど 姿の見えぬ ハネ哀し さあ大変です! 口ではどうでもいい、坊主でもかまわんと言われても、こっちにも意地があります。 しかし、タチウオ釣りに初めて手を出している現状では、えらそうな事も言えません。 のりかえた タチウオ釣りも 奥深し いけども闇の 雲のまにまに まずは情報収集です。 「ふむ、何々?中波止でポツポツと、時間遅々に50〜60位が釣れている!」よっしゃ!とりあえず中波止へ様子を見に行くことにしました。 13日(土)私とY君と2人で中波止2番へ。何と情報通りに2人で60cmクラスが3匹釣れました。こら何とかなる! 14日、ハネ研の最終例会です。みんなにプレッシャーのかからない様に取材のことは黙っていました。さあ始まりましたが、みんなは釣れるような気がしていないようで虫エサを使っている者が半分あります。 「こらいかん!僕がなんとかせんと!」 せっせ、せっせと一人エビを撒きます。5時過ぎからセイゴが入れ食いになりました。 TVのクルーには「6時過ぎまでゆっくりしていて下さい。ここのハネは時間を計ってきますから!」と言ってる矢先に、セイゴの当たりが遠のきました。 そろそろやなと思って1.5ヒロのタナを2.5ヒロに深くし、一投目、力強い当たりが来て、見事70cm位の奴を仕留めました。TVも大喜び、私も大喜び、これで例会優勝も大物賞もいただいたと余裕綽々です。 その後も50位から60前後がそこそこ釣れまして、取材は大成功、例会も久し振りの盛況で、万々歳で船を待つ事になりました。水道を釣っているT氏にも声をかけて、次の船で帰るよと言ったところ、置き竿を片付けに行った彼の声。 「あっ、かかってる!」 「何!」 「それ右へ下へ、ゆっくり外へ!」 ああだこうだと言って、すんなり浮いたのが何と79.6cm。アドバイスとすくったのが、この私! すくった瞬間に「俺のより大きい!しもた?!」も後の祭、優勝も大物賞もすっ飛んでいきましたとさ! 勝負事 下駄をはくまで 分からんと 思えどくやし 気まぐれスズキ 気まぐれな ハネを相手の 勝負事 ハネが勝ったり 僕が負けたり (東大阪市在住)
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