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月刊つりのとも[97/10]
秋の琵琶湖お薦めスポット 秋の盲点シャローを探る ●森美喜大 私は1995年、そして今年とNBC主催のバストーナメントに参加してきました。しかし実力及ばず、大した成績も残しておりません。昨年秋のクラシック琵琶湖戦当日(当然私は出場できませんでしたが、同じ日に釣りをしておりました)において、午前中だけで40cmを5本(4kg強)、35cmを多数という釣果を得ました。まったくトーナメントに出ていないときに限って釣れてしまうという、トーナメントのドツボにはまってしまったわけですが、このときのパターンを紹介したいと思います。 日照量の影響 まず8月下旬〜9月下旬までのバスの動きですが、基本的にディープ(深場)からシャロー(浅場)へ散ると考えてください。その理由は、日照量の変化に伴うウィード(藻)の減少が挙げられます。春から夏にかけて日照量が日増しに増えることにより、ウィードはそれこそ1週間単位でこれが同じ湖かと見違えるほどに成長します。そして7月下旬〜8月上旬になると、湖の表層温度がウィードが生息できる限界温度を越えるため、水深の浅い、水通しの悪いワンドなどでは徐々に減り一定量を残して安定します。そして8月上旬〜9月にかけて、日照量が減ることにより、さらにウィードは減少してゆくのです。 するとどういうことになるでしょうか。今までウィードが密集し水の流れが遮られていたシャローに新鮮な水が流入するようになるのです。その結果、比較的低水温だった沖の4〜5mラインにしかいなかったベイトフィッシュ(エサとなる小魚)の群がシャローを目指すようになります。モエビなどの甲殻類にとっても住みやすい環境が整うことになります。そして取りも直さずバスにとっても住みやすく、エサの多い環境が整うわけです。 人間にとって8月下旬〜9月はまだまだ残暑のきびしい季節ですが、自然界では、すべてを司る太陽(日照量)によって着実に季節は流れるのです。人間の感覚よりは、はるかに早く自然は移り変わることを認識してください。 湖全体に散る季節 閑話休題、シャローに移動し始めるバスが増えることも事実ですが、相変わらずディープに居残るバスも当然います。その理由はベイトフィッシュのすべてがシャローに向かうわけではなく、沖を回遊する群も残ります。またアユは秋に産卵のため川を上りますが、バスの産卵と同様に、短期間に集中するのではなく、1〜2ヶ月の間で段階的に行います。 そのため、ベイトフィッシュがシャローにもディープにもいる、言い換えれば、湖全体にバスがいる状態になります。秋にバスが散り、ポイントが定めにくくなる理由はそこにあるのです。ですから夏と秋のパターンの双方を考えなければなりませんが、ここで大変思い切ったポイント選択の方法をお教えしましょう。それは「釣人の多い場所は捨てる」ことです。 トーナメンターの間では、秋の下物沖を代表とするブレイク、またはウィードは常識となっていますし、ほかの場所でも同様に沖目を狙う人が多いように感じます。しかし、私が先に述べたようにシャローにバスが戻ってくる季節でもあるのです。人の多いディープのパターンは捨ててしまいましょう。 ![]() なぎさ漁港ミオ筋 お薦めのポイントを一つ紹介しますと、浮御堂の南にあるなぎさ漁港のミオ筋です。ここは夏の代表的なポイントである浮御堂沖に位置する漁礁のシャロー側にありバスはミオ筋に沿ってシャローに移動してきます。そしてミオ筋のウィード(特にエビ藻がまとまったところ)にステイ(留まる)しています。ここにスラッゴーの4インチ、アユカラーのノーシンカーリグ(オモリを打たないワーム仕掛)風があるならインサートシンカー(オモリの種類)を入れてフォーリング(落し込み)&トウィッチ(シャクリ)しています。またチューブワームにグラインダーシンカー(オモリ)の1/16オンスを入れ、フォールさせるのも効果的でしょう。キモは水平姿勢でスライドしながらフォールするルアーを使うことです。
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