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村田 満「竿運快釣」-20- |
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逆境に会えば釣りに行きましょう |
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アユを4千尾も釣った釣りバカだから、仕事をしなくていい。 年に2百日も釣りをしているから(修業釣師として)、社会的に認める。宗教家となり、税金を払わなくともいい。 昭和の時代は、これで通りました。では、平成の今はどうなのでしょうか。 ……アユの面白さにひかれて、ぼくは昨年も94回釣行、3543尾のアユを釣りました。 夏はアユ一筋、社会的になんら問題は起きないハズでしたが。 実際は株の暴落、息子の離婚、自動車事故2回、ゼイム調査、離婚の裁判までが発生しました。 社会的に無関心で、遁世(トンセイ)して川ぐらし、考えるのはアユのカズを釣ることばかり、人生とはソレで送れるモノと思っていたのです。 平成10年になりますと、送れません。俗界もヘイセイではなくなりました。 たいへんなのです。 同じたいへんなら世俗のアカにまみれて生きてみよう。 目には目、歯には歯、ゼニ(借金)にはゼニ儲けで対抗してやろう。 積極人生へ転換です。株で1千万円、税金で2百万円、離婚で5百万円、自動車事故で30万円、合計損害額1千7百30万円となります。 川ボケのつけは、高くつくのです。ただ今年から川ボケの反対の10億円をつかむ気になっております。 皆様は、お知りならないでしょうが、適当な釣行はヒトに勇気と元気をもたらします。逆境に会えば釣りに行きましょう。 ぼくは平成10年も元旦から行きました。ハエ釣りです。 宇治川です。 平成9年も元旦に行ったのです。 ですから、元旦の比較ができます。どちらが良かったのか。 実は、昨年の元旦は天気も釣果もスバラシかったのです。 19.2cm、19.0cm、18.8cm、以下29尾でした。 アユなら尺アユになります。 元旦から、尺アユの入れ掛りの気分になって、家に帰りました。 塔ノ島の朝霧橋のかみでした。 回りには、元旦にもかかわらず30人からの釣人がいたのです。 平成9年は、新春からいいことずくめ、と思ったのが、そもそものマチガイだったのです。同じ元旦でも、今年は残念ながら、雨が降っておりました。 元旦午後1時30分すぎ、見わたすかぎり釣人の姿はありません。ぼくは、ユニチカ排水口のすぐ下流に立ち込んでやったのです。 18.4cm以下36尾の入れ食いでした。 川のサカナには、元旦も正月もない状態です。 人間界とは、大ちがいです。 平成9年元旦は上々の正月気分。 平成10年元旦は最低の暗い気分。 晴れ=ヒト満員。 雨=ヒトおらず。 釣果は、平成9年29尾、平成10年36尾、型はとにかく今年の方がよく釣れたのです。 ぼくは思いました。 釣りなんてものはサカナがいてヒトのいない所を狙えばよく釣れるのです。 平成9年と平成10年の元旦釣行で、大きなちがいは以上に書いたこととなります。 ちがったのは、その釣場なのです。平成9年=朝霧橋。平安貴族の公園(平等院がある所)です。 平成10年=排水口。汚い水が出てきます。 ぼくの一大決心として、汚いとか、キレイ(美)とか、そんな感情面をとやかく言わず、ただ釣行目的を果たすためにヤルのみなのです。 平成10年(今年)は、目的達成のために手段を選びません。 なりふりかまわず。 ここ2〜3年、近郊の川では、昼から釣行の人達が増えてきました。アユの友釣りも、朝からドンドン、友(オトリ)を追う一級品を入れた川と、昼からでなければ友を追わない二級品を入れた川の二手にわかれてきました。 二級品のいる川へは、早朝から行ってもムダな時間が掛かるだけで、アユが掛かりません。 そこで、昼から釣行のマズメ狙いが増え出した次第です。 ぼくも今年からハエ釣りでソレを実行しています。 元旦も昼から行きました。 2日も午後4時からでした。 皆様が帰られた後から、自由に釣るのです。 この自由のよさが分り出しますと、やめられなくなります。 並んで皆様と釣るのも釣り。 自由にひとりで釣るのも釣り。 冬のハエ釣りは、大方の人達は午後3時で打ち止め終了で、帰ります。どんなに、行きやすい良い釣場でも、夕方は誰もいなくなるのです。 そこで、ぼくの登場です。 釣り荒らされている。 サカナがスレている。 こんな時の対策は、大河川の宇治川の場合、熊野川の友釣りでやったことをソックリまねればいいのです。 友釣りの場合 (1)長竿を使う。10mにする。 (2)流れの押しが強いからオトリを確実に川底に沈ます。要する に、背バリを多用するのです。宇治川のハエ釣りは6.5mで116gのコハクゼロを使うことです。 仁丹6号を3〜8段にする。 浅場は3段、深場は8段。 アユの友釣りでさんざん使ってきました金属糸も、有効になります。 ぼくは、友釣りを100日近くやってきて、その友釣りを冬のハエ釣りや、春のアマゴ釣りに応用展開することを怠っていました。 東レに金属ライン(チタンニッケル合金)という糸があります。ノビる金属糸です。 岩盤の泳がせ釣りに向きます。 これをハエ釣りに使いますと、ぜんぜんモツレません。ただし、仕掛作りに想像以上の時間がかかるのです。 特に、ウキゴムを金属ラインに通して、アミツケるのに手間ヒマがかかります。 一セット作るのに一時間、それれは友釣りの仕掛(水中糸)作りの3倍です。 ぼくは、テレビを見ながら一番組が終わっても、まだ仕掛作りの終わらないのに驚きました。ハエ釣りの衰退原因がコレか、と思いました。 今のいそがしい人達には、仁丹シズを6個も8個もイトにつけるだけでも大変です。しかも冬の川は、夏の川とちがいまして快適ではありません。 アユの入れ掛りを想像してハリを巻く、あの民宿での楽しさはありません。 ところがハエの仕掛作りもウキゴムを水中糸に通さなくともイト(ミシン糸100 番ぐらい)でくくって、アミツケるだけで十分と分かります。オモリも仁丹8号でなくとも、ツケやすい仁丹6号で十分だと、手間のかからない方法に行きつきます。 宇治川のハエ釣りをやる地元の人達は、岸からでも三ケタを釣ります。 仕掛も水中糸をナイロン青プロ0.8号にして、ひとシーズン張りぱなしだと言います。 最低、一ヶ月間は張りかえません。 ハリはハリス0.3号付きで、かえます。一日二回ほどとか。 サオも5mが多いのです。 この後へぼくが行って、6.5mのサオ、0・15号の金属ラインでやれば、釣れて当然なのです。 宇治川のハエは放流して帰りますから、ウロコはとれています。 サラは少ないのです。 ですから、アユと同じでサオと仕掛で釣果が決まります。 午後3時からでも入れ食いになります。(大阪市在住) |
