
| 村田 満「竿運快釣」-36- |
| 3年ぶりに解禁日は釣れた |
| 村田 満 |
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平成11年は、良い川と悪い川がハッキリと分かれました。 悪い川ではアユが小さい。釣果が少ない。ヒトも少ない。良い川ではアユが大きい。釣果が多い。ヒトも多い。 ぼくは悪い川の代表「ヤブ川」へ2度行って、タバコサイズのアユを11尾、釣った時間22時間で割ると、一時間半尾、二時間1尾になります。「2時間1尾」が悪い川の成績です。 一方、良い川の代表、揖保川は15〜20cmのバナナサイズのアユ40尾でした。釣った時間8時間で割ると、一時間5尾、二時間10尾になります。「2時間10尾」が良い川の成績です。平成11年の川は10倍の差があるのです。 ですから、良い情報を検討、吟味して釣行しなければなりません。 どの川が良いのか。『愛知川、日高川、揖保川、有田川』 どの川が悪いのか。『狩野川、ヤブ川(つまり根尾川)、長良川下流』 総論として、関西の川は良くて中部から関東の川は悪いのです。ぼくは、3月末〜5月末まで全国行脚をして、友釣りに行くなら琵琶湖の川と言って回ったのです。 5月22日、琵琶湖のトップ解禁、愛知川は「ヒトも多いがアユも多い入れ掛かり、ワハワハの笑人喜人ばかりになったのです。 6月1日解禁の野洲川も、7月上旬解禁の安曇川下流も笑人喜人で川はあふれかえるでしょう。人工アユでなく湖産のバリバリが遡上してくる川が、一番友釣りで釣れるのです。 予想は、このぐらいにしまして平成11年の実際釣行はどうなのかです。平成11年5月13日、ヤブ川へ行きました。午前9時、大野橋約500上の瀬落で、オトリ18cmを送り出してみました。 11日の解禁日によく釣れた淵の頭です。玉石に茶色のコケが薄くついています。マッチ(6cm)やタバコ(11cm)サイズのアユが岸よりのタルミにワンサカ見えています。下流の淵にはドブ釣りの人達が20人ほど並んでいます。 入れ食い。誰かがサオを縮めて、アユの取り込みをしていました。ドブ釣りで上がるアユの型は、決してマッチやタバコではありません。ボールペンサイズです。友釣りのオトリを追う14〜15cmの大きさです。天気は快晴、風は少し吹いていましたが、水位は平水です。 午前9時から水温16度あります。正午18度にあがって、午後2時には19度の高水温になったのです。釣れないハズはないのに、午後5時まで、ゼロ屋のままでした。 もう、やめようと、白波の立つ瀬の中ヘオトリを引き込むと、ピリピリとタバコサイズのアユがあがってきたのです。オトリをそのまま再度、隣りの白泡の中へ引き込むとピリピリです。これも10cmほどのアユでした。初釣行は2尾でした。 8日間たって、もう友釣りで追う頃と行ってみましたが…。悪い川は、やはり悪かったのです。タバコサイズが9尾でした。ヤブ川は人為的にヤブ川なのです。ヤブ医者ではありませんが、優良河川になるハズですが、それをなおせないのです。 サラ地エン堤下から大野橋までの約1kmの間、友釣り専用区になっております。その専用区に夜間、アミが入るのです。 ぼくがびっくりしたのは、サラ地エン堤下の禁漁区に昼日、友釣りをやっている人が見ている目の前で、堂々とアミ入れをやったことです。ひとりがアミを打ち、もうひとりがクーラーをさげて、およそ無法もここまで立派に行なわれたらヤブ川の名前が実感できました。 犯人を検挙するべきです。年券9700円を徴収している組合は釣人にだけキビシイのです。 5月21日、ヤブ川9尾の次は、5月23日の長良川中央の解禁。本流は不調ながら、支流の板取川で30尾の人がいました。 釣れない川でも、釣れる局地(狭い範囲)はあるのです。捜すべきです。5月24日、雨が降りました。ここで、大きく局面が動きます。減水、渇水の川が平水にもどりました。 いよいよ本番、主要河川の解禁です。5月26日、大きい、多釣果の川が続出したのです。ここで、お断りしておかねばなりません。多釣果、大きなアユがドンドン釣れる、といいましても川の水の流れている水路のどこでも、全体が好釣場ではありません。トロや淵は除外します。早瀬の黄色い玉石の並ぶ所です。 ぼくは、5月26日、揖保川の与位のドウモンの下へ入りました。 淵というか、ゆるい深い流れというか、7月になれば釣れるポイントです。5月は釣れません。なぜ、そんな淵に入ったのか。答えは、そこが案内してくれた陶山さんの家のすぐ近くだったからです。 午前6時から午前7時まで、1尾18cmを掛けて、1尾ニゴイに持っていかれました。プラスマイナス0尾。ピカピカの黒い岩盤や青い玉石も、小さなアユと巨大なニゴイやウグイのせいなのです。 友釣りサイズの18cm級のアユのハミアトはありませんでした。釣れる黄色い雰囲気ではありません。さすがに案内役の陶山さんはダメの決断を一時間でくだします。「長瀬へ行こう」と、午前7時に長瀬へ。この時、500mほどの長い瀬に釣人は10人ほどでした。 「どうですか」と、聞くまでもなく、誰かのサオが曲っています。セキ下の荒瀬から早瀬の尻のトロ場まで、ズルズルの玉石がびっしり並んでいます。釣れる。入れ掛かりになる。スイカの匂いがしています。雰囲気は最高です。ぼくは、頼の終点になるトロ易の上へ入りました。 対岸にヒトはいましたが、こちら岸には誰もいません。オトリを瀬落ちに沈めて、次々に石を攻めながら、上へ引きあげていきます。石を攻めるのではなく、石によってできた囲いを攻める、という方が正確かもしれません。とにかく、瀬の岸よりに立ち込んで、オトリを上へあげました。 川底の石が悪いので、直線引きに近いオトリ運転です。ぼくの使っているのは、日本一オトリ運転のしやすいグランドスリム9.5mです。目方は270gで少々重いのですが。オトリの移動中、グルグルです。 「きた!」でサオを立てると、グーンと反撥します。大きい、と慎重にサオでタメながら、抜きにかかります。横に構えたサオを立てて、そのまま待ちますと、すんなり、ゆっくり、2尾のオトリが掛かりアユが手先に飛んできました。タモに受けたのは、20cm大アユでした。午後3時まで、40尾が揖保川長瀬で釣れたのです。平均18cm60gありました。 |
