
| 村田 満「竿運快釣」-37- |
| オーシャン有田川大会2連覇 |
| 村田 満 |
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平成11年の友釣りは(アユが見えて、石がピカピカ光って、水温も20℃まであがって、水況も平水ないし減水で)釣れそうな雰囲気です。 ところが、世間一般の釣人は昨年とかわらない不調です。 いても釣れない。 なぜ。 原因は、10ほどあります。 (1)6月18日の有田川でも、アユが釣れたのは川底のカケ上りでは、一度釣ると3日間は新アユがつきません。 (2)瀬の釣りやすい所はダメ。 (3)トロの泳がしやすい所もダメ。 (4)タルミ、池のような流れがおかしい所だけでよく掛かる。 (5)アユがブヨブヨ肥えていてオトリとして使っても元気がない。釣りたてのアユが正常なオトリとしての役目を果すのには、5分間以上の調教時間が必要である。 (6)養殖オトリの方がよく掛る。 (7)オトリに負担にならない小バリ が正解になる。 6月のアユは身がやわらかくて、大バリが合うハズなのに、大バリ7.5号では、ケラレの連発になってしまいます。6.5号や7号の小 バリが良いのも、掛かったアユが一気に走らないから、小バリでオツリがくるから。アユが人工養殖されて、フナや金魚のように家畜化された。 アユよ野生を磨け! アユよもっと暴れろ! (8)サオの伝達性能が向上して、ハリは3本イカリでも4本イカリに負けない掛かりになりました。 今、野アユに追われた。 しばらくソコに止めておこう。 追いが分かるので、3本イカリで4本イカリに負けない釣果があがるのです。 追いが分からなければ、4本イカリが有利になります。 よい竿には、3本イカリ。 悪い竿には、4本イカリ。 現実は、どうもアベコベのようです。 3本イカリの愛好者は、ダイワの競技F中硬硬9.5m250gを使うべきです。感度びりびり。釣果は3倍増になります。 (9)3本イカリは狐型と相場が決まっています。 V5の標準型狐からV8の先掛け型狐まで、色々あります。3本イカリは狐ですが、ハヤガケ改の3本イカリも人工放流アユには向きます。要は、昔のハリで今のアユが釣れるということです。 (10)水中糸も沈み第一に考えねばならない時と、オトリの動きを最優先しなければならない時があります。 流れと水深のある所は、東レのメタル0・03〜0・08号、浅場は東レのハイパーナイロンです。 これは0・125号か0・15です。 2日で友釣りが逆になる 平成11年6月20日、これは大変記念すべき日になりました。 この日はフィッシングオーシャン主催の第9回アユ釣り大会が有田川でおこなわれました。 参加者は145名、ぼくは大会会場の平野吊り橋かみのアユの巣に入って、1時間に5尾釣ります。 午前7時から午前11時までの4時間の予選を1時間の釣りでパスしました。2尾で通るのです。 問題は決勝戦です。 決勝戦の会場になる東川橋からマワリの間の下見を残りの時間で試合中にやりました。 あちらで1尾、こちらで1尾、ヒトのサオとサオのあいだに入って釣ります。 どこでも、コレと思うカケ上りで掛りました。 合計9尾になったのです。 この予選の最高釣果は15尾、場所は平野吊り橋の下、消防道の前でした。まじめに釣ったようです。 2日前の下見で、早瀬のワキのタルミ、岩盤のミゾに玉石の並んだ所があって、増水ならココと注目した所です。 自分の想像した所でアユが釣れる。例え他人であっても、自分の読みが当たったのです。 カンがさえている。 ツキがあれば優勝も可能か。ツキというのは、ダンゴになって、並んで釣らずに、自分一人がソコを独占できることです。 カンとツキ、つまりよく場所を自分だけが釣る。 そのためには、予選で釣れなかった所に入ることです。 情報はすぐにひろまりますから釣れた所へ決勝戦進出の40名の大多数は集中します。 ダメだった所に、ヒトは来ません。ぼくは、ダメだったが実は内味は濃い東川すぐ下もの中州右岸の流れに入ったのです。 ここで、瀬肩からやり始めました。びっくりです。いきなり、ガツンです。ただ、朝と同じでハリが合わずに、ケラレになります。 V8の7.5号3本イカリは、た しか良かったのですが。決勝では、合わないのです。おそらく、やりまくりの後だから、アユに免疫ができているのでしょう。 今シーズンの流行の小バリは、この時の有田川ではバレバレの結果が出ています。 7号や6.5号の小バリに23cm150gのアユが掛かると、引き回されてついには肉切れになるのです。 増水しているから、アユの身はやわらかくなっています。 大バリが合う。 といっても、7.5号でV8以上に早く掛かるハリ型はナニなのか。 答えは、超ハヤガケ7.5号です。これの4本イカリをベストのポケットのハリケースから取り出しました。 奇跡が起きました。 午前11時45分から午後0時50分までの約1時間に15回アユが掛かって、11尾が取り込めたのです。 ロスは4尾出ました。けれども15回もアタリがあったのです。 超ハヤガケの威力は、有田川の友釣りをかえたのです。オトリの接近するアユが全部ハリ掛りになるのです。 今年の有田川は天然ソ上が多く型も20cmを越えています。この巨アユがドンドン掛かるハリは、超ハヤガケ7.5号の4本イカリ。 おそらく、一度や二度はこのハリでいい目ができるでしょう。 なにしろ、この大会の2位は5尾、3位は4尾だったのですから2倍以上アユが掛かったのです。 超ハヤガケは、誰も注目しませんでした。スマートネオ、レジ、タフ、V8の今年の新製品にばかり目がいって、超ハヤガケの黒バリは忘れ去られていたのです。だから強い。 グランドスリムは 最高釣果を生む これはサオにもあてはまります。ダイワのグランドスリム、ぼくはF中硬硬9.5m270gを使いました。 このオトリ運転のまろやかさ、円滑さ、振動のない引きは、オトリが真の友になって、充分の動きをしてくれます。 あまりにも完璧なので、その一段下の競技F中硬硬9.5m250gの真赤なトリで、ふだんの友釣りをしています。 栄養のある、グルメを毎日食べていますと、肝心の時に、そのグルメが効かなくなるからです。 肉とニンニクをここ一番で食べますと、体がほてってきて、ものすごい力が発揮できます。 サオもそうなのです。 ふだんは、安物ザオ?で友釣りをしています。ここ一番は最高品を使います。 それにしても、第8回大会と第9回大会に勝てて、ぼくはうれしいのです。 ただ、今シーズンは思うように友釣りに行けません。 色々とあります。 まず仕事、次は原稿書き、三番目はテレビ、四番目は人間関係、五番目は本屋通い、最後は株です。 フロヤの仕事を熱心にやらねばお客さんに不満を持たれますし、釣りの原稿は便利使いで次から次へと言ってきます。おまけにテレビ出演の依頼は2社から無料でも有料でもヤレといえばやるのです。 どんどん何んでも受けてやろう。 やるためには人に好かれなければなりません。人に好かれるためにはツマらないコトもまじめにやります。勉強もしなければアキられます。そこで本屋へ。意外な本が売れています。最後はゼニ儲けです。株の動きさえ読めなければ、金は沸いてきます。 人生はアユでなくゼニなのか。 そうかもしれませんし、そうでないかもしれません。 |
