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村田 満「竿運快釣」-14- |
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5時から釣師 |
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釣っても釣っても、なお釣れ回復力満点の釣場、それが有名釣場になります。 平成9年ほどその有名釣場が消えたシーズンはありません。 有名釣場アユ銀座。 ヒトはいてもアユが釣れません。 昨年、日本一カズの釣れた、日高川松瀬。やってもサオが立ちません。 揖保川は、山崎町カラトの元特設区も、釣れない釣れないと評判が立っております。 富山県の神通川も、空港前のアユ銀座は、特殊な穴場でしかアユは掛かりません。 昨年までのアユ銀座からアユの回復力が無くなったのです。 解禁当初の5月下旬、これは大変なことになった、と不安になりました。 しかし、揖保川、狩野川、日高川、太田川、吉野川下市、有田川、神通川、大屋川、熊野川、多摩川、長良川、白川、鬼怒川、那珂川、伊南川と釣り回るうちに、交通至便の釣場は「お遊び用になった」と理解ができました。 中流のヒトの集まりやすい所に、放流したアユがいないのです。 いない、というと問題ですから、いても釣れないということにしておきます。 何処にアユはいるのか。 この疑問に対して答えは簡単です。 昨年は、水温のあがる下流ないし、支流が良い釣場になりました。今年は、水の美しい上流ないし、支流です。 ズバリ上流が釣れます。3日も4日も色々やって最後は上流が優秀になる、という方が分かりやすいかもしれません。 ただ、これは7月中旬までのことです。 8月、9月、10月と、このまま上流で釣れ続くという保証はありません。 アユ銀座が、元通りのアユの多い釣場になるやもしれません。 とにかく、先のことは分りません。 分ったのは、いつものシーズンのようにアユが釣れないことです。 5本で名人(多摩川)、10本で名人(鬼怒川)など、三ケタでなく二ケタのカズが出ない川が今年はゴロゴロしています。対策はあるのか、です。 粘りあるのみ いつかは爆釣 川に入って、これまでなら、10分なり15分なり、ここと思う所(例えば、瀬肩のパンツ、三角波)で、アタリがなければ次の、ここと思う所(例えば、瀬の中ダルミ)へオトリを移したものです。 今シーズンは、そのオトリの移し替えをしなくなりました。場所を変えてもアタリが出ないからです。 だいたい、コレと思う所に飛びつきの元気なアユが残存するハズがないからです。 これは、用具の進歩、釣る技術の向上によります。 アユは変化地点にいる、なんてことは常識化されて、そんな所が3日もアキザオのままに放置されているハズがないのです。 10年前、15年前なら、サオは入ってもナイロン0.2号のオトリは沈められていなかったのです。切れない丈夫な0.6号や1号の水中糸でやられていました。すると、そこはアキザオと言えたのです。 不完全な友釣りでした。 2、3時間もすると次の飛びつきアユが生まれるほど、昔の友釣りはザルだったのです。 今は完全除去の方法で、白いアユまでも根こそぎ釣りあげています。 友釣りの完成されたやり方、サオ、イト、ハリ、オトリ操作、取り込み方法、もう、確実簡単迅速そのものです。 では今の友釣りの差は、ナニなのかです。 標準化が出来ていないものになります。それは用品や技術ではなく、心理なのです。 体力ともいえます。 心と体が大切なのです。 ぼくは7月11日に、熊野川のトロ大橋の下流で、午前10時から午後2時まで粘りに粘って、10〜15pのアユを16尾釣ります。一時間に4尾の割合です。 前日(7月10日)の正午から熊野川のアユは急に小さくなりカズも釣れなくなったのです。ダムの放水が始まったせいかもしれません。 とにかく、雨は降る、水温はさがる、増水はするで、澄んだ水が流れているのにアユが小さくなったのです。 24時間を経過しても改善されません。 そこで支流の赤木川に移ったのです。 小和瀬で、午後3時からやります。 ここでも掛かるのは、本流とかわらないビリアユです。 水は透んでいて、しかも引き水状態です。追わないハズがありません。水温は22℃をこえています。天気は晴れで風もありません。 ぼくは首をかしげながら吊り橋しもの瀬肩の黒石にオトリを沈めていました。 土地の人も一人いました。 たまにサオを曲げておられました。 タモに抜かれるアユは、全部15p以下のビリアユです。 逆に考えると、釣れないから釣れるようになります。 その入れ掛かりは、午後5時から始まりました。なに気なしに、サオを立ててオトリを下流に送ろうとしたら、ゴツンです。 ビューン、ギューンとサオをシャクリます。 サオは、青い鳥9.5mT中硬硬です。 掛かりアユが沖へ出るのにまかせて、サオをじっと立てていると、勝手に水面に飛び上ってきます。 スペシャル・パワーとでもいうのでしょう。 笑います。 何もしないうちにタモに納まるアユです。ワンタッチ・ハナカンのように、作業行程がひとつ省略されます。 一時間20尾になりました。 18〜20pのつぶぞろいです。 この日は計47尾(8〜20p)になりました。もし、釣れないからと午後2時にやめていたら入れ掛かりの興奮は味えなかったでしょう。 同じことが栃木県の鬼怒川でありました。 関東の川というよりも、人の多い川では、朝から入れ掛かりはありません。 入れ掛かりは午後からです。ですから、釣りには昼から出かける人が多いようです。 ぼくも鬼怒川で、朝は下流へ行きました。午前8時から正午まで、2尾です。 正午から上流の柳田橋へ。 例によって、橋上流約500mの瀬肩へ。 パンツにオトリを沈めるなり15連発になったのです。 朝からやっていたヒトが、昼になって弁当のために上った、その後にアユが出てきたのです。 この日は夕方までやって21尾になりました。23p150グラムもおりました。 平成9年は、午後5時からが本番のようです。よろしく粘って下さい。 (大阪市在住) |
