月刊つりのとも[97/09]
- モンスタークラスを追う −円山川のシーバス−
- 円山川
- 円山川は両岸ともほぼ自然の土手が続いており、大阪湾に注ぎ込むコンクリートの水路と化した川でのシーバスフィッシングを見慣れている者としては心洗われる思いがする。そんな川だからこそ天然アユの遡上も多く、それを追うシーバスが豊富なのもうなずける。 アユが河口付近でたむろしている時期はいわゆる「マッチ・ザ・ベイト」、ベイトフィッシュとなるアユにサイズを合わせたミノーをキャストするのが効果的。
- その他の時期はシーバスは主にボラの子やウグイなどを捕食していると佐野さんは言う。アユに比べてボラやウグイの方が高タンパクで栄養も多いのでこれらを好んで捕食するようだ。他にイカなども食べやすいという点で好むようであるが、回遊していなければシーバスもイカを意識しないようである。いずれにしろシーバスがメインに食べているエサを常に頭に置いておくことである。
- コンディション シーバスの好条件とは
- 1…雨後の濁りが川に入っていること。
- 2…大きな潮回りであること。また潮が動いている時間帯。
- 3…風やウネリなど適度に海上が荒れていること。
- だとのこと。
- 今回は結果的に釣れなかったが、以上の雨後の濁りと大潮という二つの条件をクリアしていたので佐野さんには相当の自信があったようだ。
- 秋になりこの条件が一つ、二つと重なるようになるとかなりの確率でシーバスの顔を見ることができるらしい。
- タックル
- ロッドは砂浜や河口付近を狙うのであれば10ft半ぐらい、磯場を狙うのであれば13ft半ぐらいのシーバスロッドを使用。佐野さんはがまかつラグゼソルテージのサーフシャフト106と136を使い分けていた。
- リールは大型スピニングを使用し、ラインは12ポンドのナイロンラインを使用。ラインシステムはナイロンラインにPEラインの3号を10〜30cm電車結びで直結し、それにリーダーとして3mのナイロンショックリーダー30ポンドをオルブライトノットで直結。途中にPEラインをかますことでより強度が出るという。
- ルアーは11〜14cmのフローティングミノー、カラーは定番のレッドヘッド(頭部が赤い小魚の形をしたルアー)佐野さんがメインに使用したのはスポーツザウルス社のシートップス14cmフローティングミノー。
- 釣り方
- ルアーは川に垂直に、対岸に向かってフルキャスト。シーバスに限らず魚は流れに逆らう方向に頭を向けていることが多い。だから上流にキャストして下流に向けて引いてくる方がシーバスの目につきやすいが、流れより速く引かないとルアーが正常なアクションをしないようになる。
- また下流から引いてくるのはエサとなるベイトフィッシュの自然の行動であるが、シーバスの目につく時間が短くなる。
- 以上のことからセオリーとしてはまず、対岸にキャスト。リトリーブは水面近くを。スピードは一言で言えばその日の状況によって決める。色々なスピードを試してみることだ。
- 佐野さんの場合はひたすらトップに近いところをリトリーブしていた。ジャーキングやトウィッチングなどのアクションはつけずにただひたすら棒引き。色々なアクションも試されていたが、基本的には棒引きのようだ。
- また船の曵き波などの変化があったときなどにアタリが出ることもあるらしい。これはルアーが波で不規則な動きをした瞬間に反射的にシーバスが口を使ってくるいわゆるリアクションバイト。
- ミノーの他にはポッパーやメタルジグ、ジャンボグラブのジグヘッドリグなどもいいそうだ。これらのルアーも基本的には棒引きらしい。あまり奇抜なアクションを加える方がどうもシーバスの警戒心を煽るのではないだろうか。
- アタリが集中するのは潮が動き出したとき。このときに活性が上がるようだ。また川の流れや潮の流れにルアーを乗せて流し、キャスティングでは届かない遠くを攻めるのも一つの方法らしい。アタリは「チョン」という前アタリ(英語で言えばプレバイトか?)があることが多いらしい。ここで焦ってフッキングしてもフックアップするのは難しいらしい。
- その後に本アタリが出るのでそこでフッキング。ところが前アタリだけで、その後に何の音沙汰もないこともあるそう。また前アタリから本アタリまでの時間もマチマチで決まっていないようだ。
- フッキングした後はどうするか?それは実際に見ていないのでまったく分からない。佐野さんに聞いても
- 「釣れなかったので大きなことは言えない」
- とつれない(決して嫌味ではありません、念のため)返事をいただいた。
- バス用のランディングネットを持参されていたのでそれでランディングするのだろう。
- これから
- 暑さが続く8〜9月までは期待薄。本格化するのは9月下旬からで10〜11月に最盛期を迎え、12月一杯まで楽しめるとのこと。しかし12月になると雪や凍結などで山陰方面への釣行は難しくなるとのこと。
- 1〜2月に少しインターバルをおいて、また3〜5月にシーズンを迎える。チェストハイウェダーとヘッドランプは必需品だ。この他釣友も絶対に必需品。これは真っ暗闇で立ち込んで転んで流されても一人だったら誰も助けてくれないので、二人以上で釣行されたい。
- カラーページでも紹介した城之崎温泉であるが、午前7時から朝風呂に入れるところもあり、晩秋から冬に釣行して冷えた体を温めるのに最適だ。入浴料も300円程度と手頃。
- ■シーバス:スズキ科、和名スズキ。シーバスは和製英語。出世魚でセイゴ→ハネ→スズキ、関東ではセイゴ→フッコ→スズキとなる。中部地方ではハネクラスをマダカとも呼ぶ。典型的なフィッシュイーターで、幼魚時代はエビなどの甲殻類、成長するにつれてイワシやサバなどの小魚を捕食する。2〜3月頃が産卵期で越冬も兼ねて深場に落ちる。アライ、奉書焼きなどが美味。
- ■ロッド:がまかつラグゼソルテージ106。遠投するので10フィート6インチと長め。アクションはつけにくいが、棒引きスタイルなので取り込みと遠投重視。
- ■リール:ペンの5500。12ポンドラインが100m以上巻けるもの。
- ■ラインシステム:メインラインは12ポンドクラスのナイロンライン。これに電車結びでPEラインの3号を10〜30cm直結し、これにショックリーダーとして30ポンドのナイロン。スナップでルアーにつなぐことで強度が増すという。
- ■ルアー:スポーツザウルスのシートップス14cmフローティングミノー、カラーはレッドヘッド。この他にポッパーやメタルジグも。
- ■キャスティングは対岸に向かって流れに垂直に。上流にキャストすると流れ以上に速く巻かないとルアーが正常に泳がない。また下流にキャストすると魚へのアピール度が少ない。あまり立ち込みすぎるとロッドをさばきにくくなる。腰までぐらいが安全面から考えてもベター。
- ■ルアーリトリーブは棒引きであるが、魚の反応がなければ時々ジャーキングやトウィッチングなどのアクションを加える。
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