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●編集部 永田 淳 晩秋のリザーバー 秋の更けゆく中バス達も 冬の身支度を整え始める 今回は横山朋毅JBウエスタンプロと三重県の君ヶ野ダムに赴いた。 君ヶ野ダムは雲出川水系の八手俣川を堰止めてできたリザーバーである。規模はさほど大きくなく、エレキ付きのボートで軽く流す釣りをするなら半日ほどで回れる。 本流筋のインレットの他に、枯れ川のインレット跡らしきものが二つある。ダムサイトから数百m上流にある流木止めから下流は釣り禁止となっている。君ヶ野公園スロープ付近と上流の花広橋の下は陸っぱりが可能だが、ボートの釣りが主体となる。 水質はクリアだが、当日は上流付近で前々回にこの欄で紹介したフォールターンオーバーを起こしていたようで浮遊物が水面に浮き、濁っていた。 ワーム中心のルアーローテーション まず横山プロが最初に手を伸ばしたタックルはシャロークランク。目に見える立木回りを手早く探っていく。これは朝イチということもあり、食い気のある魚を拾っていくという作戦。 しかし反応がないので、スピニングタックルに変更。今回はベイト2本にスピニング5本が積み込まれている。 フォーリングで食ってくる場合は1/16オンスのジグヘッドリグで、底近くにサスペンドしていたらストレートワームのダウンショットリグ、活性が高かったら、ノーシンカーでスティックベイトのトウィッチというルアーローテーションのようだ。 この他にゴミや流木などのカバーの中を釣る、ウエッピングには3/8オンス程のお手製ラバージグを使う。 ファーストバイトはダウンショット クランクで探った後にフォローとしてダウンショットをキャスト。立木に沿わせながらフォールさせていき、着底したら細かくシェイクさせる。リザーバーの特徴として、水際から急深となっているため、ボートからだと引いてきながら糸を送り出す釣りをしなくてはならない。これは相当なテクニックが要るので、最初はピンスポットから離さない釣りを心掛けるほうがいいだろう。 立木にタイトにキャストし、ラインを送り出しながら垂直に立木に沿わせながらフォールさせる。枝が張り出したりしているのでオフセットフックを使う。枝に引っかかったら少しロッドティップを持ち上げると、またフォールしていく。 このフォール中に食ってくるようだと、フックポイントがむき出しのジグヘッドに、カーリーテールのグラブの方がフォーリングアクションがよく、バイトを確実にフックアップできる。 小さな岬に立木が絡むポイントにダウンショットリグをキャストした横山プロのロッドが突如曲がった。曲がりから見てさほどの大型とは思えないが、ファーストフィッシュだということと、ラインが3ポンドということで、慎重にファイトする横山プロ。が、ダウンショットにフォーリングで食ってきたということに不意を突かれたのか、フッキングが利いてなかったようで無念のバラシ。 このあと岸沿いに上流に向かってボートを進めるが、前述のターンオーバーに出くわす。ターンオーバーしているエリアは期待できないので、執拗に攻めずに、八手俣川インレットに期待を寄せてさらに上流へ。インレットは常にフレッシュな水が入ってきているので、ターンオーバーの影響は受けにくい。 しかし、晩秋の山間を流れてきた水は冷たく、スロープ前付近では15度あった水温が僅か11度。これではもう完全に冬のパターンである。ここで横山プロは、ノーシンカーのスティックベイトをトウィッチさせるがやはり反応がない。ボートの底をこするほどのシャローだったので、陽が昇ると水温上昇も早いだろうと昼からに期待を持って次にそのシャローとディープとのブレイクラインの肩をドラッキングで流しながら下流へと戻ることにする。 スロープ前付近に戻るとやはり水質はクリアで水温も15度ある。どうもスロープ対岸目の前にあるインレット跡らしきところに伏流水があるようで、その伏流水がまともに当たっているおかげでターンオーバーを免れているようだ。また、地熱のある暖かい地下を通ってきた水は常に一定の水温を保つのにも一役買っているようだ。 そこでこのスロープ対岸の枯れ川インレット跡付近にエリアを絞り込めたのであるが、バスがどの層にいるのかわからない。果たしてシャローなのか、それともディープパターンなのか? 答は簡単に見つけられそうになかった。シャロークランクは朝の一時しか引いていないとはいえ1/32オンスのジグヘッドでフォールさせているのだから、シャローからディープまでは一応カバーできている筈である。となると、今までに探っていない6mライン以深か、となるが、魚探に何のストラクチャーの反応もないディープを攻めていたのでは、マグレでしか釣れないだろう。 小さな岬の先で 昼からは絞り込んだエリアを入念にチェックすることに。岩盤の岬、それに立木が絡んだ一見すると超スゥィートスポットを30分以上もかけてあれやこれやで探ってみるが、反応は皆無。 次に岩盤と砂利の境目を攻める。こういった底の地質の変化もバスが着くポイントとなり得るそうだ。ここも不発に終わり、次に午前中にバラしたところへ。 「1匹いたということは、何らかのバスが着く要因があるはず」 と横山プロが語ってくれたが、ここも駄目。さらにゴミと流木が溜まっている中をウエッピングで試してみる。 「ウエッピングなら、良いときは着水と同時に食ってきますよ」 というようにここも駄目。もう八方塞がりの状態になりかけていた。 あらかた写真を撮り終えていた記者もロッドを振っていたのだが、突如1/2オンスのチャートリュース、ゴールドブレードのスピナーベイトを25cmが襲った。 これを見た横山プロは 「あくまでベイトフィッシュを意識した、リアクションの釣り」 という、一見矛盾するような決断を下した。 しかし、よく考えるとこれは矛盾していない。ターンオーバーにより、極端に活性の下がっているが、冬場を前にエサを取っておかなくてはならない。つまりルアーを追いかけてまで食わないしテリトリーへの侵入者にも攻撃を仕掛けないが、(リアクションバイトとはバスがエサを獲るためよりも侵入者に対して口で攻撃を仕掛けたときのバイトを指すことが多い)目の前にきたアクションの大きなエサについては食う、というのがベイトフィッシュを意識したリアクションバイトではないだろうか。 ここで横山プロは今まで使っていたワームよりもベイトフィッシュに似たワームにチェンジし、それまでは小刻みだったアクションを、底を叩くような大きなアクションへと変えた。 そして、そのスタイルにして何の変哲もない小さな岬が水中に伸びるポイントにキャスト。着底後ワンアクション、待望の40cmはヒットした。 ちょうど辺りには早い秋の夕暮れが迫っていた。 ■晩秋のバス…夏の終わりから秋の半ばにかけてはシーズンを通して一番活性の高い時期である。しかし秋が深まって、急激な気温の変化、ターンオーバーなどにより活性にムラが出始める。冬の身支度を始めている個体から、まだ秋を引きずっている個体と、顕著な個体差が現れる。だがこの時期のバスは冬を乗り切る体力をつけるためによく肥っていて、引きも抜群だ。 ■ロッド:6ft前後のティップが柔らかく、食い込みの良いものを使用。アクションをつけるためにも6ftぐらいが一番扱いやすい。■リール:スピニングの2000番台。ロッドとの重量バランスを考えたものを。 ■ライン:フロロカーボンラインの2.5〜3ポンド。細いラインの方が沈みの早さ、飛距離、感度ともに優れる。ナイロンよりも感度がよく比重も重いフロロを使用。 ■フック:オフセットの♯1。ワームに合わせたサイズが基本だが、小さいフックを使う方が自然な感じとなる。 ■ワーム:4インチ常吉ワームの限定カラー。ダウンショット専用に設計されている。 ■シンカー:ゴム貼りシンカー。ゴムが貼ってあることで重さを容易に替えることができる。 |
