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●編集部 永田 淳 ハードの佐野、ソフトの横山 BIWAKO 9月の下旬にまとまってやってきた台風であるが、これがくるのが「チィット」遅すぎた。カラーページでも紹介したように9月12日、佐野、横山の両エキスパートが南湖の北エリアを中心にハードルアーとソフトルアーに分かれて釣った。 直前情報では南湖の状態は「最悪」というのが専らの噂であった。というのも、1週間前に南湖を舞台に行われたJBマスターズプロトーナメントで1日の5匹の重量が3kgを越えたら相当上位にいけたということだから、悪さの程が窺えるだろう(3kg÷5=600g/1匹)1匹平均600gということは30cm台半ばのバスである。トップクラスプロがこんな状態だから何をか況やである。 ポイントの移動やルアーローテーションはカラーページであらましを紹介したので、ここでは少し解説を加えてみたいと思う。 朝一はトップを意識 初めに入った、浮御堂沖の魚礁ポイントでは早朝ということもあって、二人とも表層を意識したルアーチョイスだった。ここで横山がトップガンのノーシンカーでノンキーを2匹キャッチしたのだがこれが今後をうらなうパターンとはならなかった。というのも「朝、小型」というのはキーパーサイズの通常の行動パターンとはかけ離れていることが多いからである。 次に琵琶湖のほぼ中央、一応は赤野井沖となるポイントで佐野のラトリンジェッターに35cm、ついで横山のケイテックカスタムストレートのダウンショットに30cm、ノンキーと連続ヒットがあった。明らかに回遊バスらしく、魚体が黄色味がかっていたが、魚探がボートに装備されていなかったのが横山には不幸だった。というのも回遊バスのヒットした地点の地形、水温、水深、ベイトの有無などが把握できれば、以後の回遊バスパターンを煮詰められるところだったが、一過性の回遊にたまたま当たったというだけで終わってしまったからである。 以後はノンキーがたまに釣れる程度の釣りに終始したが、雄琴港沖の比較的水質のクリアなところで横山がキーパーを1匹キャッチ。これはドラゴンシャッドの4インチのスプリットショットにヒットしてきた。 おしなべて東岸より西岸の方が水の色が良く、その結果がこの1匹だったように見える。 待望の北東風 琵琶湖南湖においてよく言われることだが南風は良くなく、北風に実績がある。琵琶湖の地図を広げて遠目に見ていただいたら気付かれると思うが、南湖というのは琵琶湖の中の一つのワンドと捉えることができる。全体的に浅く、水通しが悪いというのは一般的なワンドに共通していえることだがこれは南湖にも当てはまる。そこで、北風だと北湖のフレッシュな水が南湖に入ってくるので魚の活性が良くなり、逆に南風だと淀んだ水が南湖全体に広がるのである。これが北風が良くて、南風は駄目といわれるゆえんである。 さらには琵琶湖から流れ出している瀬田川の洗堰が雨不足からくる減水のため、放水量を減らしていたので水の動きがなく、なおのこと状態は良くなかった。堰が開けられて、水が動けば北からの新鮮な湖水が入り込み、状況が良くなっただろうが… ところが、この状況を急転させたのが北東風だった。この風を見た佐野が一目散に目指したのが堅田漁港から北の西岸だった。北東風をまともに受けるのが南西岸、これにプラス材料として北湖に一番近いエリア、それが堅田漁港から杢兵衛造船所にかけてである。佐野の言うところの『ウィンディーサイドのシャローパターン』だが、これについての解説、及びテクニックは122ページの佐野自身の記事、カラーページを参照されたい。 ここで佐野はすべて同じパターンを通してノンキー3匹を含む7匹のバスをキャッチ。サイズ面での不満は残ったようだが、それでもシャローでのスピナーベイトの爆発力の凄さを思い知らされた。 横山はワームメインで、という足カセが響き、このポイントで何度かのバイトがあったもののフックアップにはいたらなかった。活性の状態ではフックポイントの隠れたリグの多い、そして手返しが稼げないワームには不利となる。 いささかタフった琵琶湖であったが、台風による風と雨の影響でコンディションも相当好転していることと思われる。本当の秋パターンが通じるのはこれからだろう。 |
