瀬戸内の乗っ込みチヌを撃つ |
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●中村幸春(広島FFF)
広島湾周辺では桜の開花予想は例年より約10日も早いそうです。チヌの産卵も早まるのではないか、という噂で持ちきりです。しかし私の予想ではだらだらとした感じで、始まりがなく終わりもないようです。 水産関係者の話ではチヌは最低水温がある一定を保たないと産卵を迎えにくいと聞きました。最低水温が少しずつ上昇してくると、産卵に向けて活動を始めるみたいです。 ここ数日、気温20度前後の日が続いています。海水温も広島周辺では上がり出しましたが最低水温の期間が大変短かったので、海中は不安定な状態だと思います。 自然界の季節、気温の変化は日照と同じほど成長に影響を及ぼすのです。日照の影響は海中にはあまり及ばないと思いますが、水中生物は海水温度にはひどく影響を受けます。 トマト、カーネーションなどのハウス栽培も、球根を一定期間、低温状態で保管しないと発芽しません。魚類も同じです。5月頃の産卵に向けて食い気を倍増させるためにも最低水温が一定である必要が出てくるのです。しかし今年は不安定な状態で海水温が推移したので期待は薄いと思われます。 特に今年は昨日釣れたポイントで今日は釣れないといった傾向があるのが特徴です。つまり全体に活性が低いのだと思います。少数の群が回遊しているみたいです。 3月は取材や大会などで毎週釣りに出かけていますが、全体に調子はよくありません。今年は人のあまり上がっていないポイントで大釣りがあったりします。けれども、このポイントに次の日に上がってもまったく釣れない、というのが今年の特徴ではないでしょうか。 今シーズンの広島湾ではズバリ先手必勝?冒険心を持ってチャレンジするとよいかと思われます。先日、私は7年ぶりに広島県中部の竹原近辺の安浦に釣行しました。久々の釣場です。ここは波が大変穏やかで女性的な海です。ホームグランドの倉橋島周辺とまったく岩盤も違います。ほとんどが砂岩タイプの海域です。小さな入り江がたくさんあり、無数に無名ポイントもあります。 今年はこの周辺が好調みたいです。3月14日には広島のクラブのチヌ釣り大会がありました。優勝者は10匹、とこの時期にしては好釣果でした。この安浦周辺は例年3月から5月あたりがチヌのベストシーズンになります。広島湾一帯でももっとも早い乗っ込みポイントです。 3月に入ってからは早くも50cmクラスのチヌも上がりました。特に馬島周辺、グリーンピアの地磯近辺が良いみたいです。最深部は30mの海溝が走っていますが釣場となるポイントは7〜12mと、釣りやすい環境が整っています。ほとんどのポイントが港から10〜20分 と近いのも魅力です。 実釣テクニック 私は今までこの時期でも、オキアミを12kgは撒いていましたが、これでは群の小さなチヌには多すぎます。逆にオキアミを3kgと減らし、配合エサを多く混ぜるのが結果的には良いみたいです。今回も2ポイントで釣りましたが、両ポイントとも3kgのオキアミだけで釣れました。活性が上がるきっかけに潮の影響もありますが、釣り始めてから約2時間したころから反応があったことをみても、マキエが利き出すまでタイムラグがあるのと、効果があることが伺えます。 今年は数、型ともにあまり良くないみたいです。オキアミを減らしてニオイ優先のマキエに効果があるみたいです。 ![]() ほとんどのポイントで朝日を受けますので、釣研の遠投クロダイ3Bタイプがお勧めです。視認性も感度も大変良くエサの「ある、なし」も良く表現してくれます。この時期のチヌが捕食するタナはほとんどが底スレスレです。ハリスを約4m取り、真ん中にナマリのG3を打ちます。サシエサとナマリが底についているときは、ウキのトップが良く見えます。これでタナの微調節をしてください。 この仕掛で反応のないときは、スルスル仕掛、いわゆる最終・最強の、ワセ釣りに変更します。G3〜0号ウキまでの微浮力のウキを使いBクラスのナマリを打って底に這わせます。この仕掛はチヌがビビッているときや、バラシて反応のないときが出番です。 私はこの仕掛で今まで何度も貴重な一匹を取りこんできました。この仕掛の最大の特徴はナマリが底に這うことにあります。当然、根掛りも多くなります。しかし、チヌは安心してエサを捕食します。アタリはウキに出ますが、浮きすぎているウキではスルスル仕掛ですから反応が出にくいみたいです。極力浮力の小さいG3か0タイプのウキを使ってください。 仕掛を巻き上げる時も竿を大きくあおらないで下さい。この動作が海中ではムチを打つ感じに伝わり、余計に警戒されます。底を釣るときは絶対に魚をビビらしてはいけません。変化がないときはゆっくりと回収してください。 マルキユーのチヌマックなどのダンゴエサを使うと、歯型やかじられた痕が残ります。これをよく観察してください。地合は残ったエサが教えてくれます。 今冬に経験したことなのですがウキに反応はまったくなかったのに、チヌ鈎だけが内側に曲げられていました。何か大型の魚かもしれません。このようなことは今までなかったのですが不思議なこともあります。エサの取られ具合や持ち方などを全て回収したときに発見します。魚との接点はエサと鈎です。 (広島県海田町在住) ■渡船…アスターマリン呑舟丸 TEL.0824・28・2625 時間…午前6時半〜午後3時 料金…3000円(3人〜) |
