| 特集「春のメバル釣り大全」より |
| メバルがハリエサを口に含んだ瞬間が勝負 |
| ●中北若竿 |
| メバル釣りの魅力 |
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私はメバル釣りが大好きです。じょうずにマキエを打ってやると身の危険も顧みず、メバルたちは水面を踊り回ります。 ある地方ではこの勇むメバルの状態を見て「バチ」と読んでいるほどです。 このように水面を踊り回る魚はメバル以外見あたりません。腕の達者な釣人の手管にはまったメバルはこうして容易に釣り上げられてしまうのです。 メバルを勇まして釣る、これが何よりメバル釣りの魅力でしょう。とにかく数を上げなければと思うのが、私のメバル釣りのすべてかも知れません。 タナを乱さずに… マキエに誘われメバルは次第に水面近くを上下運動します。このメバルが“勇んでいる”様子を見て、ウキ釣りをします。 私は40年余り、このウキ釣りに魅せられてきましたが、ウキ釣りをしている釣人のほとんどはウキが水中深く消えるまで待っています。 魚の食い込みをよくするには、なるほど確実なやり方に見えますが、このやり方ではハリに掛かったメバルは、メバルが一番多く集まっている層(タナ)に逃げ込もうとします。その上、それを引き上げようとするとダブルで層を乱す結果になってしまいます。 結局は見えた数の1/3も釣り上げれば上出来。しかもハリを喉もと深く吸い込まれ外すのにひと苦労、魚の姿を見ただけに終わっている人が多くみられます。 かくいう私もメバル釣りを始めた頃は幾度泣かされたことか。 前アタリであわす ウキが消える食いアタリ以外にアタリはないかと考えたのはその頃でした。 そして俗にいう“前アタリ”として見過ごしていたアタリでも、ハリに掛けられることを発見したのです。 メバルがエサを追う姿は下から真上に向かい、すぐエサを口に含みます。ここが勝負、その時に出るウキの変化を見いだすことだと考えたのです。 口に含んだとき、メパルはまだ上向きになっています。上に向いた魚を上に引き上げるのですから簡単です。 命のメバルウキ とは言ってもこの小さなアタリを確実に捉えられるウキを作ることは難しく、試行錯誤の末に辿りついたのが図示したようなウキでした。 本当に微かなアタリを見出すのですからまさしく命です。 魚がエサを針ごと口に含んだ 瞬間、ウキに出るアタリ(変化)は、次の3パターンに私は限定しています。 (1)真上に向かって、細い目盛り(トップ)を一目盛り持ち上げます。 (2)少し斜めから含んだときは、横振れとしてウキに現れます。 (3)もう少し横近くで含んだときはトップを回転させます。 水族館に頼み込み、色々なウキを使ってほぼ1年間試しました。そして、ウキの バランスを見出せば、細いトップに繊細な表現が集約できることを知りました。 孔雀の羽根を胴にした(日中に使う)ものは、まずウキゴムを差すウキの足に、綿棒を使ってウキゴムに合わせて削り落とし、首の部分は折れるぎりぎりの所まで細くしてやることで変化の伝達が良いことを知りました。 言い換えれば、胴に差し込む部分とウキゴムに差す部分を逆に太くしてやれば良い結果が出たのでした。 胴の塗装は1回のみとします。浮力を重視して余分な重みを加えない思考です。 トップは細く長いセル製の市販物で、異なる色で小さく目盛られているのが最適です。トップの上部を曲げるために、折れ易いので補強用に造花に使われている硬くて細い針金を通しています。 トップを曲げることにより、横振れ、回転の変化を容易にキャッチすることができます。 実はこの変化のキャッチが苦心したところで、横で見ている釣人には10回のアタリに2回くらいしかキャッチできないほどの小さな変化です。 浅場を浅く釣る勇気 私のメバル釣りでもう一つ大切にしている点は“リズム良く仕掛を打ち返す”ことです。 一定の間隔に仕掛を落とし続けると、メバルは次第にそれに慣れ落ちてくるエサを待っています。だからアタリの見分けに失敗しても、一定のリズムを保つことによってそれをカバーできます。 魚が群れている層よりウキ下を浅く取ってやるのもウキに大きな変化を出させる技法です。 勢い良くエサに飛びつくくらい魚の層と針先の間隔を取っておくわけだから、ウキの変化も大きくなるという寸法です。 アタリが頻繁に出る時はさらにウキ下を浅く、アタリが遠のけばウキ下を深くするなどの工夫をします。この場合、小量のマキエはもちろん続けて休みません。 まったくアタリが遠くなってもポイントの様子を見て、未だ魚はいると読んだときは、ポイントの釣り休みも大切です。 メバルのウキ釣りを楽しむ基本は“浅場は浅く釣る勇気”をもつことだと思っています。それだけに、自分の影を水面に落としたり異常音、特に金属音は禁物です。 あと1m竿が長ければ良いのにと思う短目の竿を、自分のお気にいりのウキを使って、リズム良く打ち返し、魚の引き抜きはできるだけ強引にし、すばやく取り込むこと。これが私のメバル釣りの基本だと思っています。(姫路市在住) |
