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シーバスと出会うために −佐野一典が教える5つの条件− |
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まとめ 編集部
「寒い」なんて言葉だけでは表現しきれない環境、そんな真冬の夜中に海に立ち込んで狙うのがシーバスだ。それも一晩で1匹釣れるかどうか、というシビアな条件のもと、黙々とルアーをキャストし続ける。だからこそ、その1匹に大いなる価値を見いだせるものなのだろう。 貴重な1匹を掌中に収めるためには諸々の条件が重なり合うことが必要となる。ここではその条件と、理由について考察してみたい。 ベイトが大前提 まずなにより重要なのが、ベイトフィッシュである。小魚がいないところで釣るのは「水溜まりにルアーをキャストしているようなもの」というほどに意味がない。つまり、エサとなる小魚がいないポイントでは、いくら他の条件が良くてもシーバスがいない、ということを踏まえて、これからの説明を理解してほしい。それからもう一つ、佐野さんは人工護岸ではシーバスを狙わない、というこだわりを持っていることも頭に入れておいてほしい。 1:潮 狙うのは満潮の直前・直後、もしくは干潮の直前・直後。感じとしたら満潮の前後30%、干潮前後30%といったところか。この時間帯に一番潮が動くという。潮が動くと遊泳力の弱い小魚は泳ぐのに必死となり、警戒心が薄れるので捕食されやすくなる。 またこれは由良今川口に限ったことだが、下げ潮に分がある。潮に乗って水道内の小魚が南の出口に集まるからである。 2:風(=波) ベストは向かい風。つまり沖から岸に吹く風となる。これは風によって起こる小波で光の屈折率が変化し、さらに海底の砂が巻き上げられるので、次に挙げる濁りの原因ともなる。こうなると小魚からシーバスが見えにくくなり、シーバスにとってはカモフラージュとなるのである。特に、強風時は小魚が岸に吹き寄せられるので岸からシーバスを狙いやすくなる。 3:濁り 前期したが、濁りによるカモフラージュが原因として挙げられる。工事などによる慢性的な濁りがある場合は、日中でも釣れる。 4:季節 12〜2月にかけて水温が下がり、シーバスの適水温となる。また、サヨリの回遊シーズンと重なる。サヨリは岸寄りの表層近くを回遊するので、これにつくシーバスを狙いやすくなる。表層近くにサヨリがいることからトップにも反応が良くなる。逆にいくら食べごろサイズのイワシでも、これが沖を回遊すると、極めて釣りにくいといえる。 5:時間帯 朝夕のマヅメ時、もしくは夜間がベストタイム。特にマヅメ時にヒットが集中する。これは光量が刻々と変化するので小魚が周囲の状況変化に対応するのに集中力の多くを割くため、シーバスの格好の餌食となるのだ。 こうして5つの条件を見たときに気付くことがある。それはすべての条件において「小魚」がキーワードとなっていることである。 まとめると『小魚の警戒心が何らかの要因によって薄れる瞬間がヒットのタイミングだ』といえる。 小魚は常に自らの命を守ることに神経を遣っているわけだが、外的要因によってそれがそがれるときがある。この要因が何であるかをシーバスは経験的学習によって学んでいるのである。そうして、こうした賢い奴というのは長く生きている、つまり大型という結論に結びつくのである。 以上、5つの条件が一つでも多く重なり合うとき、それがあなたとシーバスの出合をプロモートしてくれる瞬間となるのだ。 |
