| 森と川と釣人と |
| セイダカアワダチ草と芦 |
| 佐藤哲男 |
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解禁当初のアユは、エルニーニョの影響か、太平洋の海水温が高く、和歌山県下の天然河川は不漁。 一方の日本海側は豊作。それを証明?するかのように村田満さんが角川で219尾の驚異的な釣果。 しかし、その後はラニーニャの影響か太平洋高気圧が弱く、ツユ明け宣言なしの集中豪雨と長雨で日本海側は増水の連続で釣りにならず。 とくに、8日以降期待大だった九頭竜川も、8月初めの集中豪雨で約4mの大洪水に見舞われた。その後も雨の日の多く濁りと増水。ようやく8月下旬後半になって入川可能となる。 一方、我がホームグランドの吉野川も6〜7月の濃密放流が功を奏して、8月以降も20〜40匹と小型化したものの、釣れ盛っている。 さて本題ですが、ここ数年前から河原?に芦が密集繁茂し、釣りにくいことこのうえない。 もともと、琵琶湖などでは芦は水質を浄化すると言われているが逆に水が悪いから生える、とも考えられる。 以前の河原は草も生えず、玉石で広々としていたものです。 が、ダムができ、ドロ水が流され、河原にドロが蓄積されてから急に芦が生え出しました。 とくに、福井県の日野川や、近年では九頭竜川の北島橋下流の中州回り。最近では有田川のダム上流や奈良県の吉野川でも多く見られ、ほとんどの河川でその兆候が見られる。 もともと芦は湖、沼、池の岸に生えるもの。いかに上流域の開発が進んでいるか、河原に生える芦の量が環境破壊のバロメーターでしょう。 一方のセイダカアワダチ草。10数年前は河原、土手、空地に我が物顔のように此れ見よがしとばかりに生え茂っていました。 ところが最近、少しその数も減り、セイヒクアワダチ草といっていいように、背丈も低くなったようです。 先日、作家の五木さんが「家族の和」というラジオトーク番組でこのセイダカアワダチ草の少なくなったこと、日本の植物にうまく溶け込み、調和を保っていることとして例えにあげられていました。 でも、セイダカアワダチ草が何故激減したかは解らないそうです。 そこで私なりに調べてみました。 「帰化植物図誌」(森田育之著・手書きの自主出版書)によると、この草は北米原産で、空地の多かった戦後に、急に増え広がったと言われる。 地下茎から毒素を出し、他の草を寄せつけず一つの株が三年間で10数uの土地を占領するそうです。 その猛威をふるったこの草が何故急に衰退したか。 一説には、このセイダカアワダチ草が増え過ぎると、地下茎の毒素が強過ぎて自家中毒するのではないか、と言われている。 その証拠に、1u内に約80本になると、それ以上は増えず急に減るそうです。これが自然の掟でしょうか。 話は元へもどりますが、友釣りでは「ネコヤナギ」の下を狙え、といわれたものですが、そのネコヤナギも減りました。ネコヤナギ下は根がしっかりと横に這っているので、少しえぐれていても崩れず、玉石も多いのです。 その点、芦の際はドロか砂が多く、せいぜい小石どまり。 ネコヤナギの下は、ぎりぎりまでオトリを入れ、芦際は少し芦より沖めを狙うべきでしょう。(大阪市在住) |