![]() |
|
月刊つりのとも'98年9月号より |
|
バスプロ関根健太と行く |
|
ショアからのソルトゲーム 文…中西啓祐(P&Nピンク) |
|
3.サーフ&漁港 |
|
これから海のルアーフィッシングを始めようと思っておられる方に、手軽に行けるフィールドと、季節に応じた魚をターゲットに絞り、トーナメント活動とはまた違った面での関根健太プロのルアーフィッシングを紹介することを目的とした、このシリーズも3回目を迎えました。 今回も夏のソルトゲームということで、関根プロと釣行を計画しました。 夏の格好のルアーフィッシングのターゲットとなるのは、やはりシイラが第一に挙げられるのですが私はシイラといえばオフショア(船釣り)のイメージが強いのです。1回目は河口、2回目ベイエリア、とフィールドを変えてきた流れで今回はフィールドをサーフに決定しました。 サーフからの対象魚といえば、コチにヒラメ。中でもコチは照りゴチというくらいの、夏が旬の魚です。 サーフの関西の代表的なルアーフィッシングフィールドといえば煙樹ヶ浜、それと少し足を延ばして富田川尻の富田浜をメインステージにして、コチとヒラメを狙って釣行したのですが…はてさて、その結果はいかに? 富田川尻 富田浜 富田川はルアーアングラー間では、知る人ぞ知る超一級ポイントです。特に河口のカラス岩周辺はヒラスズキもかなりの数キャッチされているシーバスのポイントでもあり、メッキが回ってくることでも有名です。 当日は朝マヅメにこのポイントに関根プロと入りますが、河口にはすでにサー ファーが何人か入りプレッシャーがかかった状態で、ベイトフィッシュ(エサの小魚)も確認できなかった。 アクアフリークからリリースされる新作、ソルト用バイブレーション“PJVIB”をキャスト。超遠投でファーストリトリーブしながら関根プロと様子を探るが、何の反応もなく浜側へと移動。ここではPJジグの42gに変えて、浜から超遠投する。この時のルアーアクションとしては砂の中から逃げ出すベイトフィッシュを演出するのがベスト。このロッド操作は、まずメタルジグを着底させた後、一呼吸おいてから一気に上方にジャーク(シャクリ)する。次にラインスラック(糸フケ)をとったらテンションをかけアクションを繰り返す。 また、ジグ自体を底につけてはシャクルというアクションを繰り返すので根掛かりしにくいようにジグのフックをPEライン4〜6号の両端に丸セイゴ16〜20号をつけてチチワを作り、リングでジグにセットするというチューニングをすることをお薦めします(図参照) この方法で浜を移動しながら、キャスティングしていると、やっとのことで私にアタリがありました。途中で重くなったものの、上がってきたのは約20cmのサバフグ。これが何匹か入れ食い状態になったが、本命は釣れてこない。 どうやら昨日からの雨で水潮になったためと判断して途中、漁港を確認しながら煙樹ヶ浜へと移動することにしました。 煙樹ヶ浜 煙樹ヶ浜は日高川河口の北側に位置する広大は浜で、投釣りでも有名なポイント。 夜の投釣りでは置竿を竿ごと持っていかれたという話を聞くぐらいかなりの大物が潜むところです。ここへは車で浜のすぐ近くまでくることができ、駐車スペースも充分にあるので、非常に便利です。 まずは、浜を歩いて富田浜と同じようにPJジグ42gを遠投してリフト&フォール(上げては落とす)で釣るが、まったくアタリがない。潮も干潮の潮止まりといった感じで、ついに関根プロも私も浜でヘソ天を決め込む始末。 ここで作戦を練り直して、来る途中で立ち寄った、南塩屋漁港で夕マヅメに賭けてみることに決定。関根プロは波止に残っていたイカ墨の痕跡が非常に気になる様子。 南塩屋漁港 ここは塩屋の火力発電所の目の前にある漁港。発電所の温排水の影響で、年中ベイトフィッシュが豊富で期待の持てるフィールドです。ここで夕マヅメに私はカマスにターゲットを絞り、関根プロは持参のエギにてアオリイカを狙うことにしました。 着いて夕方まで少し時間があったので私はしばしの仮眠とることに。1時間ほど休んだあと、関根プロの様子を伺いに波止へいくと関根プロがイカを掛けたようで、ドラグが出てるではないか!すかさずタモを用意して戻ってくるとバレてしまったとのこと。 そろそろ地合だと判断し、私は5cmのシンキングミノー(小魚タイプの沈むル アー)をキャストしてトウィッチング(小刻みなアクション)する。チェイス(魚が追うこと)はあるがなかなか乗ってこない。 ベイトフィッシュがあまり確認できない代わりに、小さいイカの群がいる。そのイカが墨を吐いたようと思われる、海水が濁ったところへミノーを投げると、やっと20cmほどのカマスが釣れるが後が続かない。再度ベイトフィッシュを確認するべく水中を覗くと、今度は2〜3kgはあろうかと思われるアオリイカが現れるではないか。その後バイブレーションを投げるがアタリがなく釣行を終える。 今回の釣行で本誌発行の「遊々イラストマップ紀伊半島の海釣り」が大変役に立ったことをつけ加えておきたい。 関根健太プロのコメント 暑い日々が続いております。普段はルアーメーカーの従業員として汗水流しながら働く私にとってこの時期の唯一の楽しみは仕事の後のビールです。今回の釣行ではビールに最高の肴を釣ろう、と思ってがんばったのですが… さて今回、私がもっとも気合いを入れたのがアオリイカを狙ってのエギングです。これから秋にかけては数釣りのチャンスになるそうです(実際、今回も小型のイカが堤防近くで数多く見受けられました)なかなかコツのいる釣りですが、一度いかがでしょうか。 |
