月刊つりのとも'99年3月号より



バスプロ関根健太と行く
ショアからのソルトゲーム
文…中西啓祐(P&Nピンク)

6.兵庫県明石周辺のロックフィッシュ

 1〜2月に、ショアから狙えるベストターゲットとして、ロックフィッシュ、いわゆるガシラ、メバルが挙げられます。本誌2月号でも矢野貴雄氏が紹介されておられましたが、ルアーフィッシング全体からみても「漁港のバスフィッシング」「管理釣場のトラウト」に並ぶ厳寒期の3大ルアーターゲットに名を連ねると言っても過言ではないでしょう。

 ガシラは沖の根についていた個体が、この時期になると、漁港や岸寄りの岩礁帯に接岸してきます。ですから型も大きく、また食してもこの時期がもっとも美味しい旬の魚と言えます。メバルは春を告げる魚と言われるように、初春の1月から各地でメバルの便りが聞かれるようになります。これからイカナゴの接岸するようになると。これについて大型が望める時期でもあります。

 これらロックフィッシュを釣るためのルアーはワームが中心で、各メーカーからロックフィッシュ用のスモールワームが多く出ていますので、色々と試してみてください。
 カラーは夜釣りが中心となりますので、パール系や蛍光のものがいいと思います。ちなみに今回の釣行では蛍光ピンクが大当たりでした。
 リグは1・8gのジグヘッドを中心にアンダーショットリグをフォローに使います。ロッドはウルトラライト〜ライトアクションのバスロッドで、できる限り感度の良いものをお薦めします。ラインは2〜3ポンドテストがベストでしょう。
 今回のフィールドは関根プロがよく行く明石周辺、いわばプロのホームグランドみたいなところです。現在、関東在住の私としては今回、関根プロに案内を願うことにしました。

明石市役所裏

 ここは足場が非常によく、釣りスペースも広いのでファミリーにはもってこいの場所です。しかしポイントを絞りにくい面があり、初めての方は丹念にポイントを探る必要があります。
 ここではガシラを10匹ほどキャッチしましたが、全体的に小型が多く、20cmクラスがMAXのようです。ポイントの絞り方は、ジグヘッドで底の様子を確認していき、ゴロタ石などのストラクチャーのあるところで丹念に誘いをかけるのがガシラにはいいようです。
 また、ここは明石海峡の影響で潮流が速く、潮流に逆らわないようにワームを操作することで根掛かりを防ぎます。

林崎漁港

 ここはかなり昔、私が投釣りにハマっていた頃によく訪れたフィールドです。しかし投釣りとは違い、今回はメバルがターゲットなので、漁港内側をチェックしました。
 メバルは底のストラクチャーについてベイトを狙っているガシラとは違い、ベイトフィッシュの泳層にサスペンドしているので、ワームのアクションも一定の層を泳がせるように、という関根プロのアドバイスの基、漁協前からチェックすることにしました。しかし反応がないので、ベイトが溜まっていそうな波止根元の内側に移動しました。ここで超スローリトリーブ中にやっと微かなアタリがあり、5cmほどのメバルをキャッチしました。その後も反応はかなりあるのですが、メバルが小さすぎるのかなかなかハリに乗らないようです。しかしこれからイカナゴが入ってくれば期待が持てると思われます。

 一方の関根プロは漁港の船溜まりの影から20cmほどのソイをゲット。今回の釣果はやや不調であったが、さすが最後に魅せてくれました。
 メバル、ガシラはこれから一番寒くなる時期がベストなのですが今年は黒潮の影響で、まだまだ水温が高いようです。にも関わらず今回、ロックフィッシュの代表であるガシラ、メバル、ソイの型がみられて非常にラッキーな釣行でした。
 さて、昨年の5月号から6回に渡って連載してきたこのコーナーも今回をもちまして最終回となりました。今までバスフィッシングを中心に活動してきた関根プロをソルトルアーフィッシングという専門外の分野に連れ出してレポートしてきましたが、いかがだったでしょう。先にも触れましたが、現在、関東在住の私としましては関東のフィールドを開拓していきたいと思っています。また機会があればこれらのレポートも紹介させていただこうと考えております。
 それでは、最後になりますが、恒例の関根プロのコメントでこの連載を締めくくっていただきます。

関根プロのコメント

 今回のターゲットであるロックフィッシュは、この寒い時期にも活発にルアーを追ってくれるなかなか可愛げのあるターゲットです。今回は近場の明石に釣行しましたが、これからの時期にお薦めしたいのが淡路島。その中でも南淡方面は明石周辺に比べ数、型ともによく、なかなか楽しむことができます。昨年、明石海峡大橋も開通し、たいへん便利になりましたのでいかがなものでしょうか。
 この連載も今回で無事最終回を迎えることができました。私自身、この連載を通じてソルトゲームの魅力を身を持って実感することができました。これからバスのトーナメントシーズンを迎えて忙しくなりますが、ソルトゲームには通い続けたいと思っています。最後に、この連載でたいへんお世話になりました中西師匠、本当にありがとうございました。そして読者の皆様、またどこかの海辺で出会えることを楽しみにしています。