'97ダイワグレマスターズ全国決勝大会



またしても…
山元八郎選手、4連覇達成!

長崎県五島列島

取材=11月30日〜12月2日
文・写真=編集部/武富純一

 またしても……そんなコトバがつい口をついて出てしまった。'97ダイワグレマスターズ、優勝したは山元八郎選手。'94年の第2回大会以来、毎回優勝を続けて、これでとうとう4連覇達成となった。

 釣りトーナメントには、本人の技量以外に「運」とか「場所」とか、いろいろな要素がどうしてもつきまとうもの。でも、何度試合をやってもこの人が必ず勝ち出てくるのは一体どういうわけなんだろう?。
 さて、注目の決勝戦。山元選手は前半戦に良型尾長を含む6匹のグレ。対する内野選手は前半ゼロ。このリードで後半0対0のまま優勝を決めたわけだが、この試合の流れについて、後で堀井競技委員長の解説を聞いてナルホドとうなづかされた。

 山元選手は試合開始とともに、まず潮の流れの最下流部、つまり潮下にマキエを打ち、ここからグレを狙い始めた。つまり、自分のエリアの下流から上流へと順にグレを釣り拾っていったわけだ。
 そして、ちょうど前半戦が終了する頃にはすべてのエリアにくまなくマキエが打ち込まれ、エリア全面はどこを攻めてもエサトリだらけという計算だ。

 後半、場所変わりしてここを攻める相手にしてみれば、この状態からマキエワークで一からエサトリを分離していかなければならないハメとなる。現に内野選手は、後半、どこに仕掛を入れてもウマズラ等のエサトリに苦戦し、遂にここでグレを釣らないままに終わった。
 マキエは潮上から打たず、潮下から順に……トーナメンターはよく知ることらしいが、こうした戦術を知れば知るほど“勝つ工夫”の奥深さを感じさせられた決勝戦だった。

全国から強豪16名が集う

 グレマスターズ全国決勝大会は、全国10ヶ所での予選大会を勝ち残った選手10名と昨年度全国決勝大会での上位入賞者5名、そしてダイワ推薦選手の計16名で全国チャンピオンの座を競うもので、今年で5回目。今年は総参加者1220名。規模、レベルともにトップクラスのグレ釣りトーナメントのひとつだ。
 初日の予選は4名が4つのブロックに別れ、1時間交代で4ヶ所の磯を回り、計4時間を闘った。グレの規定サイズは25pで、その総重量のポイント制。
 準決勝に進んだのは宇都、山元、内野、丹羽の4選手。準決勝は宇都−山元、内野−丹羽の組み合わせでおこなわれた。
 結果、1匹どうしから100g差で勝った山元選手と、4尾を上げ2尾差で丹羽選手を敗った内野選手が決勝戦へ進んだ。

●祝福のキッス。来年こんなイイ思いをするのは、はたして誰?
●準決勝、宇都選手(左)は対する山元選手に1対1の後、2匹目がわずか数ミリだけ規定の25cmに足らなかった。もしこれが25cmあったら……。
●決勝戦は棹崎灯台のある「佐尾鼻」で行われた。中五島の最南端にあり、足場が良いので人気の磯。
●左から4位・丹羽選手、準優勝・内野選手、優勝・山元選手、三位・宇都選手。
●今回はハイレグのオネーサンが初登場。モシモシ山元さん、ドコ見てるの?

●宿泊/たびら荘 TEL.0950・57・1410
●問い合わせ/あじか磯釣センター TEL.0950・57・0883
 五島列島の他、男女群島直行便もある。


'98へ][釣り大会記事]