第17回G杯争奪全日本地区対抗がま投げ(キス)選手権



芳賀選手、誰よりもゆっくりとシカケを曳いて初V
京都府浜詰海岸

取材=9月8日
文・写真=編集部

 9月8日、京都の浜詰海岸で第17回G杯争奪全日本地区対抗がま投げ(キス)選手権が開催された。全国7つの地区大会の上位入賞者と推薦選手33名が参加、キスの総匹数を競い合い。芳賀選手(東北)がジワジワと仕掛けを曳いてくる−−優勝した。

 90分で9回…優勝した芳賀選手が決勝戦でキャストした回数だ。他の上位選手が最高で25回、少ない人で10回だから、全選手中、おそらく最小のキャスト数だろう。

 その投てき数の少なさの原因は投げてからシカケを上げてくるまでの時間の長さだ。単純に計算すると一投10分。リールを巻く芳賀選手の手元を見るとチリチリチリと、見ているこちらが苛立つくらいにゆっくりゆっくりとリールを巻いている。遠投ならラインを巻き取る距離があるのでこれくらいはかかるだろうが、投げたポイントはすべて波打ち際へのチョイ投げなのである。

 そして9投中、キスが付いてきたのが5投、この確率も他の選手と比べると格段に高い。しかも第1、2投で計9匹のキスを引きずり出している。他の選手がキャスト数が多い割に、付いてきたキスが一匹やゼロばかりとは全く対照的だ。
じっくり時間をかけて海底をくまなく探り、投げたからには必ずキスをものにする、という感じの釣法だ。

 そばで見ていて、こんな釣り方、私にはとうていできないと思った。もうエサがなくなってしまってるかもと心配で心配でしかたなくなり、近くまできたら一気にリールを巻いてしまうだろう。
昨年優勝で芳賀選手の審判を務めた瀬尾選手も「時間をかけて、自信を持ってシカケを曳いていたのが良かった」と語っていた。

 芳賀選手は本大会の地区大会の参加は4回目。全国大会は初めての参加。投釣り歴は7年。仙台の七ヶ浜に月に2〜3回日曜日に。波打ち際狙いが正解。


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