第13回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権



検量後はすべて放流の新ルール。

取材=5月23日
文・写真=編集部/武富純一

 5月23〜24日、「第13回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権」が香川県の小豆島東岸一帯で開催され、全国の精鋭48名の選手たちが各磯で熱戦を繰り広げた。
 24日、午前5時からの準決勝では前年度準優勝の峯選手、同3位だった松田選手が敗れ、その中を堂々と勝ち残ったのは麻田、中塩、吉田の3選手。

 決勝戦は午前8時半より風ノ子島南東部の磯で行われた。
 最初に獲物を掛けたのは吉田選手。だがこれはグレ。このあとカンダイが掛かるが、ジリジリと時間が過ぎ、時折ベラ、アイナメ等が上がるだけで、誰にもチヌの気配はない。
 午前10時前、麻田選手のロッドが大きく曲がった。やがて水面に姿を見せたのは本命のチヌ。時間をかけて慎重に取り込むとギャラリーから拍手が。結局、この一匹が決勝戦唯一のチヌとなり、麻田選手(がまかつ推薦)が優勝。準優勝は吉田選手(中国)、三位は中塩選手(中国)となった。

 試合後のインタビューで麻田選手は「オキアミをハリ全部が埋まるように付けて食いの渋いチヌに食わせたこと、タナはとことん変えろと師匠の松田選手に事前に言われ、広い範囲を攻めたのが勝因では」と笑顔で答えていた。
 今大会の一番の特徴は、各選手にスカリが渡され、釣った魚はすべて検量後に放流という点。特にこの時期のチヌは乗っ込みで抱卵中のものも多く、これらが再び放たれることで生まれ育つ無数のチヌを考えると、この方式は今後のトーナメントを行う上で意義あるものといえよう。

●午前5時、朝日に向かって準決勝開始(松田、中塩選手)。まもなく中塩選手の竿が大きく曲がったが、これはグレ。
●決勝戦は小豆島南東部の風ノ子(ふのこ)島で行われた。
●決勝戦。浅田選手のチヌの取り込み。この一匹が優勝への決定打となった。
●麻田選手の仕掛は道糸1.5号、ハリス1号2ヒロ、シズBとBB、ハリはオキアミカラー2号、ウキは松田ウキと小原ウキ。タナは2ヒロ半。
●優勝の麻田選手、準優勝の吉田選手(左)、三位の中塩選手。
●検量後は即放流。これからのトーナメントのあり方を考えさせられる新方式として取材陣の注目を集めた。


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