第15回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権大会
若手VSベテラン、新旧対決!?
松田稔選手、念願の3度目V。若手、城本選手大健闘。
取材=5月21日
文・写真=編集部/武富純一
5月19〜21日、香川県小豆島東海岸一帯の磯で第15回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)選手権大会が開催された。シード選手と東北、関東、中部、関西、四国、中国、九州の各地区大会を勝ち抜いた選手とがまかつ推薦の計48選手が参加。チヌの総重量での勝ち抜き戦を繰り広げた。
1〜3回戦では過去の本大会優勝の麻田、天本選手が敗れ、シード選手が4人が姿を消すという波乱含みの展開。準決勝では昨年優勝の大知選手、11回大会優勝の下久保選手も敗れ去った。
そんな中、決勝戦に駒を進めたのは松田(がまかつ)、城本(関西)、片田(関西)の3選手。
決勝戦は橘南の石切場で、午前9時から行われた。ジャンケンで左から松田、城本、片田と並んでスタート。正午まで1時間ごとに3ポイントを交代する。
第1号のチヌは松田選手だった。その10分後、またもや松田選手の竿が曲がったがこれはカンダイ。タモに収まったカンダイに向かい松田選手「アホッ!」と叫んで海へ戻してギャラリーを沸かせる。一時間後、場所交代して最初にチヌを掛けたのは城本選手だった。が、すぐ後に松田選手、片田選手も一匹を上げて、なかなかの好展開。城本選手が2匹目を掛けたところで最終ラウンドへ。しかし、ここで松田選手のバラシのあとしばらく3選手とも沈黙が続く。そして終了18分前、松田選手がダメ押しの一匹。
結局、総匹数で松田4匹(5100g)、城本選手2匹(2100g)、片田選手1匹(1950g)で松田選手の圧勝となった。
試合後のインタビューで松田選手は「相手に勝つことより1秒でも早くチヌにエサを食わせることを考えた。G杯は1魚種の大会で3回優勝することが夢だった。チヌはこれで達成できたので来年の本大会からはお世話係に」とコメント。ただし、グレのG杯の方は優勝はまだ1度なのであと2回の優勝を目指すそうだ。
また、22歳の若さでみごと二位と大健闘の城本選手はインタビューで感想を聞かれ開口一番「プレッシャーでホンマに胃がイタイんです」と胃を手で押さえていたのが若々しくて印象的だった。
●松田選手、3匹目。●懸命に追い上げる城本選手。
●片田選手。●チヌ再放流の意義について語るがまかつの藤井社長。
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チヌは検量後、すべて再放流
本大会では釣れたチヌは魚資源保護のため検量後にすべて放流された。
好むと好まざるとに関わらず、魚を自ら護りながら釣りを続けていく時代がもう始まっている。再放流されたチヌはまた別の誰かの竿を曲げて釣人を楽しませてくれるだろうし、抱卵したチヌはやがて大量の稚魚を生み出すことになる。少なくとも卵ごと釣人の胃の中へ入ってしまうよりはいいことだろう。
もちろんクーラーに入れて持ち帰ることを全面的に非難するわけにはいかないが“釣れない釣り大会”もままある昨今の大会事情の中、これからの大会のやり方、釣りのあり方を示唆するものとして意義ある試みだと思う。
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