第17回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)釣り選手権
18時間、闘えますか?
穐山選手(九州)初V
取材=5月10〜12日
文・写真=編集部/武富
5月10〜12日、兵庫県家島諸島の磯で、第17回G杯争奪全日本がま磯(チヌ)釣り選手権(主催/がまかつ)が開催された。
前回からこの大会は「出てきた以上は終日存分に闘える」というリーグ戦(総当たり戦)での新ルール。初日の予選リーグは6名1組で、全国各ブロック大会を勝ち抜いた選手とシードの48人が抽選で8組に分かれ、ポイント制で各選手5試合の総当たり戦を行う。
1試合は2時間だから、選手たちは5試合・計10時間をたっぷり釣ることができ、力を存分に発揮できる。また、最後の一試合の1匹で大逆転という事だってあるから、すべての試合を全力でやらないことには最後まで勝敗はわからない。
それにしても朝の5時から夕方5時まで、ただ黙々とチヌを狙い続ける選手たちのエネルギーには毎度のことながら感心させられる。勝ち進んでの決勝戦を入れると、2日間で計9試合18時間の釣りとなる。釣技はもちろんだが、ビッグトーナメントは気力、体力ともによほど充実していないと参戦できない事を思い知らされる。それに2日続けて午前3時半起きなのだ。(試合を見てただけなのに2日目の朝、起きられなかった某雑誌記者がいたらしいが、それ私です。がまかつさんスイマセン)。
さて、そんな新ルールの元での試合運びだが、前夜からのあいにくの雨で水温低下が影響したのか、どの組もなかなかの苦戦模様。そんな中、チヌを着実に釣り上げてポイントを稼ぎ、勝ち残ったのは、福良(四国)、今井(中国)、穐山(九州)、斎藤(関西)、大知(昭/がまかつ)、中塩(中国)、国広(中国)、青柳(東海)の8選手。
翌日の決勝リーグは4名ずつ2組で行われ、3戦を勝ち越した穐山、青柳の2選手が決勝戦を交えることになった。
決勝戦は家島諸島・西島の「西の平バエ」で12時5分から行われた。
開始後18分、穐山選手の竿が大きく曲がる。チヌだ。一見して40cmオーバーとわかる良型。この後、続いて竿が曲がるが、これはカンダイ。
一方の青柳選手も懸命に追いかけるが、前半は2匹のエサトリだけに終わった。
そして、場所交代しての後半は残念ながらチヌの気配なく両者ともゼロ。
結局、前半の1匹が決め手となり、穐山選手の優勝が決まった。
見事に18時間を闘い抜いた穐山選手は長崎県在住の29才の会社員。地区予選への参加5回目でこの全国大会へ進出しての初勝利となった。
昨年は九州地区大会の決勝戦までいって敗れたというだけに喜びはひとしお。前半の1匹が釣れて気が楽になったという。
竿はがまかつチヌ競技1号5.3m、ハリは競技クワセ8号と9号。道糸1.5号、ハリス1.25号、2ヒロ半の遊動仕掛。
なお、本大会では釣れたチヌは魚資源保護のため、検量後にすべて放流している。
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●決勝戦、穐山選手。優勝を決めた一匹。●予選リーグ、大知豊選手。
●釣れたチヌはすべて検量後に放流される。●左から準優勝の青柳選手。優勝の穐山選手、3位の中塩選手。
●決勝戦、青柳選手。●青柳選手の手製棒ウキ。円すいウキが多い中で目を惹いた。
●闘い終わって……。
●(株)がまかつ藤井部長の閉会あいさつ。
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