第3回ALL JAPAN グレ磯 ROYAL CUP
全遊動+ふかせウキゴム仕掛を駆使
橋本敏昭選手が優勝
大分県鶴見崎
取材=1月12〜14日
文・写真=編集部/武富純一
メーカーの枠を超えて、現代グレ釣り界のトップトーナメンターたちが一堂に集まる「ALL JAPANグレ磯ROYAL CUP」。プロ野球に例えるなら、さしずめオールスター戦というところだろうか。その第3回大会が今年も大分県鶴見崎の磯で開催された。
今回招かれた選手は予選リーグ16名とシード選手10名の計26名。いずれもメーカー主催の大会や新聞、雑誌等で名の通った名手ばかりだ。
初日の予選リーグを勝ち残ったのは高岡末男、山本伸二、川野 弘、力武信也、片伯部光広、本庄活実の6選手。
二日目の決勝リーグでは、この6名とシード選手10名(三原憲作、宮川 明、藤原義雄、丹羽 正、橋本敏昭、立石宗之、鵜澤政則、山元八郎、江頭弘則、松田 稔)が4名ずつ4ブロックに別れ、ブロックごとに総当たり戦(3戦)を闘った。試合は2時間。1時間で釣座を交代する。ルールは500g以上のグレの総重量だ。どの選手もアイゴにはかなり悩まされたようだ。
各ブロックの1位、つまり準決勝に進んだのは鵜澤、橋本、江頭、松田の4選手。予選リーグからの進出者はなく、いずれもシード選手からの進出となった。
準決勝は鵜澤−橋本、松田−江頭の組み合わせで行われた。
結果、6尾を掛けて2尾の鵜澤選手を大きく上回った橋本選手と、両者ともグレが全く釣れない中、他魚のイサキ1尾で切り抜けた松田選手が決勝戦へと進んだ。
橋本敏昭vs松田稔、注目の決勝戦はテッポウウドで午前9時半からスタートした。前半はジャンケンで勝った橋本選手が右側、松田選手は左側に釣座を構える。
開始5分後、最初にグレを上げたのは橋本選手。しかし松田選手もその直後に一匹。
それからは両者とも5分置きぐらいに竿が曲がる好勝負となった。釣れるたびに審判員が計量、記録、放流していくのだが、一時はあまりのペースにその作業が追いつかないほどだった。
しかし、グレのサイズはいずれも規定の500gあるかないかのきわどいサイズばかり。観戦していても、どちらがキープサイズを多く釣っているのか、にわかに判断できないような展開となった。
前半終了時点で、橋本選手のキープは6匹。松田選手は4匹。
しかし、後半、場所交代してからは橋本選手のポイントの潮が良く流れ始め、前半の勢いが止まらないノリノリの橋本選手はキープサイズをコンスタントに8尾追加。 対する松田選手は最初2尾追加したものの後が続かず、計3尾に終わった。
最終的に橋本選手のキープの総計は14尾、松田選手7尾。ダントツの勢いで橋本選手の優勝が決まった。
橋本選手は第1回の本大会から3年連続決勝戦進出(昨年は準優勝)という実力者。宮崎県の延岡の磯がホームグラウンド。本来なら下げの時間で右へ流れると予想していた潮が逆に左へと流れる中、深めにするとアイゴが来たので、意識して浅めを狙ったという。
橋本選手の仕掛は、釣研カーボン0号の円すいウキの下にオレンジ色のウキゴムを付けたカラマン棒をセット。このすぐ下にガン玉Bと3号を付けていた。このカラマン棒はアタリウキの一部機能を受け持ち、仕掛の落込み具合や潮の状況を見るのに最適だという。ハリはがまかつオキアミカラーの4号。ハリスは1.2号。タナは2ヒロ半だった。
<予選リーグ参加選手>
高岡末男、山本伸二、川野 弘、力武信也、片伯部光広、本庄活実、倉掛義照、麻田尚弘、柴原啓二、西川 宏、寄藤準司、安藤弘守、常富正美、池田安志、幸 司、小山尚道
<シード選手>
三原憲作、宮川 明、藤原義雄、丹羽 正、橋本敏昭、立石宗之、鵜澤政則、山元八郎、江頭弘則、松田 稔
ウキゴム+カラマン棒のシンプル仕掛
橋本選手の仕掛。釣研カーボン0号の円すいウキとウキゴムを付けたカラマン棒。このすぐ下にガン玉Bと3号。ウキゴムはアタリウキの役割を兼ね、仕掛の落込み具合や潮の状況を判断する。釣研から蛍光カラーの「ふかせウキゴム」が発売されている。
ビギナー必見。名手のココを盗もう!
限られた時間・場所内で、相手より1匹でも多くグレを釣る…勝負に臨むトーナメンターの心はただひとつ。そのために、彼らは大小あらゆる努力を惜しまない。橋本選手の決勝戦を見て、ビギナーが参考になるポイントを4点まとめてみた。試合中のこうした何気ない所作のひとつひとつの積み重ねが、結果として勝利に繋がっていくのだ。
次の一匹のために
タモに納まったグレ。駆け寄る記録員を尻目にタモを持ったままマキエ。心はすでに次の一匹なのだ。
全身で強引に対処
竿の弾力だけで寄せられない強い引きには身体全体で対処。ヒザを曲げ全身で強引に対処する。
強風時の竿構えは
決勝戦は強風。そんな時はホ先を海面ギリギリまで下げ、道糸の余分なフケが出るのを抑える。
リールの機能をフル活用
スプールにそえた右手人差し指。指をそえ逆転させて強引をかわす。左ハンドルでないとできない。
■左から準優勝の松田選手、優勝の橋本選手、3位の鵜澤選手、江頭選手。
■鵜澤選手。■三原選手。
■次々にグレをタモに納めていく橋本選手。■漆間角人大会委員長。
●釣況問い合わせ/鶴見磯釣センター TEL.0972−33−1091
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