'95 WORLD FISHING GAIA OF GURE



パン粉orオキアミ、グレが食ったのは……。
優勝は阿南選手(大分)
大分県鶴見崎

取材=11月26・27日
文・写真=編集部/武富純一

 11月26、27日、'95 WORLD FISHING GAIA OF GURE(主催/釣研ファングループ、後援/(株)釣研)が大分県鶴見崎一帯の磯で開催された。
 これは釣研ファングループ各支部の予選を勝ち抜いた選手とシード、釣研推薦の選手が集い、グレ釣りの技を競うもので今年で第3回目。今回は48名の選手が参加した。
 検量対象となるグレの規定サイズは23cm、前半後半とも、どちらかが規定サイズを5匹かけると、その場で対戦は終了となり残り時間は待機というルール。これは魚資源の保護を考慮してのユニークな取り決めで、釣ったグレはスカリにキープされ、検量の後リリースされる。またどちらも全く釣果ゼロの場合は両者とも失格となるからジャンケン等の勝ち上がりはない。

 初日は1〜3回戦までが行われたが、全体に釣果がふるわず、どの選手もエサトリの小アジ、キタマクラに悩まされたようだ。
 また、招待選手の徳島の立石選手が石丸選手(和歌山)に1回戦で破れ、江頭選手も2回戦で中嶋選手(釣研)に敗れるということもあり、試合は全く予断を許さない展開となった。
 こうして準決勝に残ったのは阿南(大分)、横手(シード)、大浜(大分)、中嶋(釣研)の4選手。横手、大浜の両選手は3回戦はたった1匹だけ釣れたグレで勝ち残ったというシビアさだ。
 続いての準決勝は、沖で矢引きのタナで1匹を決めた阿南選手と、2匹700gで大浜選手を破った中嶋選手が勝ち残り、決勝戦進出を決めた。

注目の決勝戦は……

 中嶋選手(釣研)、阿南選手(大分)の決勝戦は午前10時開始。舞台に選ばれたのは野崎2番の磯。中嶋選手のサシエはオキアミ、阿南選手はパン粉。エサも釣り方も全く違うスタイルでの対決となった。
 前半終了間際、最初にグレを見せてくれたのは中嶋選手。しかしその直後、阿南選手も負けじと一匹をキープ。
 後半早々、阿南選手が穂先を折るトラブル。しかしすぐに二つ目のガイドをトップガイドにして余った穂先をカットして立ち直り、約6分で再スタート。その直後2匹目を手にした。
 ずっとサシエにオキアミを使っていた中嶋選手、少しの間パン粉を使ったようだがすぐにまたオキアミに。その後、あれこれと仕掛をいじり何とか2匹目を狙ったが、中嶋選手の竿は後半ついに曲がらないまま試合終了となった。 検量は阿南選手680g、中嶋選手は最初に掛けた一匹が23cmに及ばず釣果はゼロ。パン粉釣法という、近畿の磯釣り師から見ればかなり異色の釣法で阿南選手が見事優勝を射止めた。
 阿南選手はマキエにオキアミとパン粉を2種類用意。オキアミはアジ対策に足元にシャクで撒き、沖にはグレ用にパン粉を手で撒く。パン粉で釣ると、グレの食いが続き、また浅いタナへ浮いてくるという。サシエ用のパン粉にはマダイパワーを混ぜていた。仕掛は円錐ウキ2つにパイプを挟んだ2段しかけ。ガン玉を追加すると片方が水中ウキとなり、浮き止めのヨウジをはずすと全遊動、浅いタナには逆光タイプの小型棒ウキ「マリンスポット」を付けて対応という、どんな状況にも素早く対応できる細かく工夫されたオールマイティ仕掛だった。

●一回戦、石丸選手(和歌山)
●準優勝、中嶋選手(釣研)
●準決勝、阿南選手。いきなり高場へ昇って「わかった!」と一言。「えっ?」と訊ねると「魚おらん!」。
●グレはスカリに入れて検量の後、リリースする。
●徳島の立石、江頭の両選手。カメラを向けるとこんなポーズで答えてくれた。
●パン粉の付け方。指でこのように三角錐の形につける。こうするとフチの部分からパン粉がほぐれて絶好のサソイになるという。ハリはヘラスレ6号。マキエは練るとネバリがでるので軽くサッと混ぜるだけ。チヌのダンゴの練り方とよく似ている。
●優勝の阿南選手。 ●(株)釣研の田中社長。
●健闘を讃え合う阿南選手(右)と中嶋選手。


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