ソルトウォーターゲームを始めよう
TAKE2 ロッド

矢野 貴雄

 今月は、ロッドの選び方についてのお話です。宿題だしてましたよね、答を出すための要素を挙げていきます。まず、ロッドを選ぶ時に考える要素は長さ、硬さ、調子、値段?ですね。
 長さを決める場合に重要となるのが、どんな釣りをどんな場所でやるのかが重要となります。例えば磯でヒラスズキ狙うなら長い竿、ボートからのシーバスなんかだと短め、といったように選択します。短いロッドで磯釣りがちょっと無理なのはご理解いただけると思います。
 次に考えるのが硬さ(アクション)と調子(テーパー)です。アクションは大きく分けて軟らかい順にライト、ミディアム、へヴィーの3タイプ。実際にはそれらの中間や、ライトよりも軟らかいウルトラライト、ヘヴィーより硬いエキストラヘヴィー等があります。
 このアクションを決定するための要素は、使うルアーの重量と狙う魚種によって変わってきます。またルアーの重さや魚種によってラインの強さも変わってきますので、ラインの強度とのバランスも考えなくてはなりません。
 硬いロッドに細い(弱い)ラインを使うと、ロッドがしなる前にラインが切れたり、逆に柔らかいロッドに強すぎるラインを使うとロッドが折れてしまったりするのです。 それに、引きの弱い魚に硬いロッドを使っても面白みがありませんし、引きの強い魚に軟らかすぎるロッドでは、あしらいもなにも出来ませんので論外です。
図版 テーパーには大きく分けて3種類あります。ファースト、レギュラー、スローとあり順に先調子、胴調子、元調子となります。
 テーパーを選ぶ要素は、使うルアーによってほとんど決まると言っていいでしょう。それから、もう一つ加えるとすれば、ルアーをソフトに着水させたい場合にはスローテーパーとか、風の強いときに低い弾道ライナーで飛ばしたいのであればファーストテーパーを選ぶということもあります。
 例えば、ミノー等をきびきびとアクションさせないと釣れないような魚、例えばシイラなどを狙う場合には、ファーストテーパーのロッドを使い、シャクリの力がロッドに吸収されないようにルアーを泳がせるのです。
 この時に、スローテーパーのロッドを使うと胴の部分がシャクる力を吸収してしまいミノーが思うように動かないのです。
 状況によっては、長いロッドでも短いロッドでも使える場合や、もっと細かくいうと6フイートでも7フィートでも良い場合があります。
 長いロッドを使えば短いロッドより軟らかくても、長さで魚の引きを吸収できるので大型魚相手でも充分使えます。反対に短いロッドでも強いラインを使えば、強引に引き寄せたり抜きあげたりすることが出来ることもあります。
 ですから、ある程度その魚に慣れてしまえば、軟らかいロッドでわざと弱いラインを使って、本来なら大型の魚でないとなかなか楽しめない、ドラグが鳴ってリールから糸が出て行く感じなども楽しむことが出来るのです。いままではスピニングタックルを前提としてお話ししましたが、ジギングなどの場合にはベイトタックルの方が断然有利なのでそちらをおすすめします。しかし、時としてキャスティングを必要とする場面もあります。こんな時にはスピニングタックルの方が扱いやすいことも忘れてはいけません。
 ベイトタックルの有利な点は、リールの巻き上げ力が強い点や、糸コレが起こりにくい、などがありますのでボートからのシーバス釣りの場合には非常に便利なときもあります。
 ですから、フィールドに応じてロッドは使い分ける必要があるわけで、考えようによってはあらゆるジャンルの釣りと密接な関係があるともいえます。
 サーフでシーバスを狙う場合には投釣りに相通ずる部分が多いとか、磯での場合には磯釣りと同じ要素が多いとかいうことが多々あります。こういう風に考えていただければ、バスプロが試合に出るときには沢山のロッドをボートに積んでいることもうなずけるはずです。狙うポイントによって使うルアーが違ってくるので、当然それに見合ったロッドが必要となるのが理解できるわけです。
 また、我々ジギングをやっているアングラーも、流すポイントによってジグの重量やタイプが変わるので沢山のロッドを持って船に乗っているのも理解していただけると思います。初心者の方でこれからソルトウォータールアーを始めようとお考えの方に「矢野流ロッド選び術」としてアドバイスしておきましょう。
 手始めにシーバスをお考えの場合は7〜8フィート(約2m13cm〜2m44cm)、ミディアムアクション、レギュラーテーパーのロッドを選ぶのが良いでしょう。ジギングを始めようとお考えの場合には、まず初めにどこに行くのかをよく考えてみてください。
 和歌山方面だとすると、水深60〜100mを狙うことになるので、使うジグは3〜6オンス(約80〜170g)になります。ジギングロッドの場合にはほとんどアクションなどの表示がなく、ジグのウエイト(重さ)で表示されていますので3〜6オンスぐらいのジグを使える竿を選んでください。実際に実物に触れてみないとわからないと思うのですがファーストテーパー気味の物が扱いやすいでしょう。
 ボートからシイラなどを釣る場合には、7〜8フィートのボートロッドでファーストテーパー気味が良いでしょう。
 同じくボートからで、今度はシーバスを狙う場合には6フィート(約1m83cm)前後でミディアムのレギュラー〜ファーストの感じ。これを基準に選んでいただければまず間違いないでしょう。
 最後に値段ですが、高ければいいというものではありません。なぜなら、ロッドを自社で作れるメーカーは数社しかなく、OEMで他社のブランクを使ってブランド名だけというメーカーが多いのです。そのブランドに値段が付いていて高かったりするのです。素材は同じなのに高級ブランド品のマークがついているだけで何倍も値段が違うシャ○ルとかルイ・ヴイ○ンなどと同じようなものです。
 あまりにも安い物は、結局損をしますのでさけるとして、売値で2万円台を中心に考えていただければ、選ぶときにも慎重になれると思いますし、品物に関しても信頼できると思います。(JLA・尼崎市在住)