ソルトウォーターゲームを始めよう
TAKE6 ロックフィッシュ

矢野 貴雄

 今回は、この時期恒例となっている漁港でのガシラ、メバル釣りの話です。
 年々、沖釣りの魚達同様、数も減ってきているようで、今までのようなポイントの攻め方では思うような釣果が望めないようになってきました。
 つい先日も淡路島へ海峡大橋を渡って行ってきたのですが、オイシイどころはほとんど先客が入っていて望み薄。仕方なく走り回って新天地を求める釣り紀行となりました。
 そしてラッキーなことに、発見した場所でガシラをたくさん釣ることが出来ました。具体的なポイントについては渓魚同様、公表してしまうといっぺんに荒れてしまう可能性が高いので「ナイショ」ということで勘弁してください。
 けれどもこれではせっかく読んでくださる読者に申し訳ないので、ポイント探しのアドバイスをしてみましょう。現地に着いたら次に説明するような条件に合う場所を探してみて下さい。そこにはきっと答が隠れているはずです。
図版 さあ、ではどんな場所か。
 私が過去に何度か、誌面上で皆さんに説明してきたタックルでは今回、魚をほとんどキャッチできませんでした。
 というのも、2ポンドラインでの釣行だったのですが、キャッチした数と同じ数ほどの魚に切られてしまったのです。
 途中でタックルを変更したのですが、6・6〜7・6フィートのロッドに、フロロカーボンの6ポンドという組み合わせがベストでした。
 これぐらいの、根魚狙いにしてはヘビータックルにしなければ、ヒットした魚に根に回りこまれてしまい、切られてしまうのです。
 次にポイントですが、やはり狙うのは漁港内です。そこでも足元を狙うのですが、なかでも変化が多く、貝が沢山着いているというシチュエーションがベスト。
 結局、釣人にとって攻めづらく場荒れしていないポイントになってきます。そこでリグはいつもと同じ1・8gのジグヘッドにクラッピーワームという組み合わせで、神経を集中しながら落とし込んでいきます。
 なぜそこまで神経を遣う必要があるのか?
 それは、フォール中のアタリが非常に多く、このアタリに気付かなければそのまま根に入られたり横に走られて、貝に擦れてラインブレイクという結果を招いてしまうからなのです。
 アタリは、ラインの出方を注意深く観察していると、途中で止まったり、落ちる速度が上がったりといった変化がほとんどで、直接手元に感じるものではありません。こんな変化がでた場合、ほとんど魚が食っています。
 さて、アタリは出ました。この次にフッキング&ファイト、となるのですが、ここで長いロッドの必要性が出てくるわけです。根魚はエサを食ってすぐに元の根に潜ろうとする習性を持っています。根に潜られたらもちろん、ラインブレイクの可能性が非常に高くなりますから、アタリが出たら沖方向へ一気に魚を引き離してしまい、主導権をこちらが握ることです。根から離してしまうと、こちらに分がありますので問題なく取り込むことが出来るでしょう。
 ライン強度とのバランスを考えながら、バットのしっかりとしたファーストテーパー気味のロッドを選びます。バスロッドでも非常に効果的に使うことができるでしょう。
 今回の釣行から感じたことなのですが、コンクリート護岸というのは我々人間にすれば垂直な壁ですが、ガシラ達はその垂直に対して張り付いている、まるで垂直な護岸を底に見立てているように見受けられました。

 もう一つの根魚のパターンですが、淡路島には沢山の砂浜が残っており、その砂浜の周りには岩場が多くあります。その岩場で潮流の速い時間帯に、3・5〜5gのジグヘッドを引くとメバルが食ってくるのです。当然、潮流にジグヘッドが流されてしまうので、潮上の方向へキャストし、自分に対して扇形状にキャスト位置をかえていきます。
 要するに次のような感じです。潮が左から右へ流れる場合には、一投目は左斜め前から、次は正面、そして右前から引き始めるといった具合に流れを利用して扇状に広く探るわけです。
 この時にジグヘッドの重さを変えることで誘うタナを変化させることが出来ます。
 こんなポイントには、もちろんガシラもいますが、潮流がゴンゴン流れるような状況では、ガシラよりも底を離れているメバルを狙うのが正解です。底を釣るガシラ狙いでは必然的に根掛かりでジグヘッドを沢山失うからです。ただし、潮が緩んできて、あまりジグヘッドが流されなくなってくるとガシラを狙うチャンスにもなりますので、潮止まりには狙ってみても面白いでしょう。
 結論はブラックバスなどと同じで、人が入れない場所や攻めない意外な場所が、ガシラやメバルの好ポイントとなってしまったという残念な状態が現実でした。
(JLA・尼崎市在住)