光あるところに魚集まる
ナイトルアー・F理論

矢野 貴雄

 暑い季節になりましたが、魚はどんどん釣れるいい時期になりました。
 そろそろ夕涼みがてらに釣行する機会が増え、日中とは違った面白さを再認識したり、新しい発見があったりと楽しい時期です。
 私の近況は、例年通り大阪湾に入ってきた、タチウオのファーストランといえる群と遊だり、餌で船からのキス釣りの修行をしたりと、退屈の暇がないほどです。

光は魚に効くのか?

 そこで今月は、魚と光についてちょっとお話ししてみましょう。
 まず、シーバスアングラーが光の恩恵を最も受けるシーンがあります。
 橋の下や突堤で街灯の明かりが水面に直接あたり、明かりと陰の境目を作る時です。
 明かりに集まるプランクトンを求めて、また外敵の姿をいち早く見つける意味もあってか、明るい部分に小魚が集まってきます。
 この状態になるとシーバス達は直接明かりの下には出ないで、小魚達に発見されにくい境目ギリギリの暗いところで彼らを待ち伏せています。ですからこの境目にルアーを通せば比較的簡単に食わせることができるのです。
 このような理由からシーバスアングラーの多くは、港湾部や河口近くの橋などを転々と攻め歩くのです。
 当然、餌のいないところでの長居は禁物、明かりが当たり小魚がいるかどうかの素早い観察が必要となります。

根魚にはどうか?

 次に親しみやすいのが本誌でも紹介しました、畜光材等を利用したワームで狙うメバル、ガシラ等のルアー釣りです。
 根魚類の多くは光り物に対して非常に敏感に反応し、次々とアタックします。
 メバルなどは特に明かりに集まり、プランクトン等を食いにくるのだと思います。
 底近くを丹念に探っていっても光る物とそうでない物との違いが状況によってハッキリ出ます。この違いがプラスとして出るか、マイナスとして出るかはその時によって違います。
 いってみれば「ちょうちんアンコウ」の捕餌行動と同じ感覚だと考えれば分かり易いでしょう。

光に食いつくタチウオ

 次に親しみやすいのが「タチウオ」でしょうね。これは「論より証拠」です。皆さんはタチウオを釣る場合にナショナル集魚ライトなどを餌の近くに付けますよね。
 あの要領でいいのです。但しこの仕掛にも少し問題があり、ハリに付いた餌よりも光っている部分に食いつき糸が切れてしまう場合があるのです。
 対策としては、通常では使いませんがこれらの取り付け部分にワイヤーを使用して下さい。
 ですから、ハリのついたルアーが光るという点で、発光ルアーが非常に効果的であることがお解り頂けると思うのです。ついでにお話ししますと、通常のルアーでそのまま使用するか、またはラインに光り物を付けた場合には、タチウオが食い付きに失敗するようでラインを噛み切られるためワイヤーリーダーを使います。

 しかし「シャイニングヘッド」を使うと正確にルアーを食うのでワイヤーを使わなくても大丈夫なのです。
 ワイヤーを使わなければルアーの動きも自然になり、それだけでもヒットが増えるのです。

時と場合によるシーバス

 シーバスの場合においてもこのシャイニングヘッドははっきりと効果を現します。
シーバスが光を嫌がるときにはとことんダメですが、従来のルアーが全然ダメな場合だと私のテストでは非常に有効だという結果が出ています。
 しかし、港などは何処でも明るく見えるとおっしゃる方も多いと思うのですがそんな時には足下(岸壁沿い等)にいることが非常に多いので要チェックです。

イカは種類によって違う

 他に夜釣りで狙う物で、イカ釣りなども光と非常に密接な関係があり、種類によって走光性の有る無しは、はっきり分かれてしまいます。
 一般的にスルメは光に向かい、アカイカは光を嫌うといわれています。
 無論、月夜であるかそうでないかによってもエギやスッテが光るのと光らない物で違いが出ると考えられます。

月光との相関関係

 月の明かりに関してはタチウオでも若干関係があるようで、シャイニングヘッドを使った場合でも赤発光と緑発光に対する反応に違いが出るケースも多くあります。
 どちらが、どうなるというのは皆さんが実際に試して頂くというのもルアーフィッシングの楽しみの一つですので色々やってみて下さい。

 後は、水銀灯の明かりで水面が照らされているのか、他の明かりなのかによって(色の違い)でも魚の集まり具合が違います。
 高速道路なんかと同じタイプの明かりには寄りにくい様ですが、全くダメというわけではないのでこの明かりの下でも爆釣パターンがきっと見つかることでしょう。探してみて下さい。
 蛍光灯のような白い光の場合には非常に寄りやすく、我々の目でも小魚の姿が確認出来ますし、場合によってはスズキが餌を捕るシーンが見られることもあります。
 電球の明かりの場合も魚は寄りやすく、明るいタイプであれば蛍光灯並みの集魚効果があるようです。

 今後は、深いところを攻めるジギングで青物に対して光るルアーの効果があるのかどうかを試す予定です。
 結果はまた誌面か、私のホームページ上で公開していきたいと考えておりますのでご期待ください。
 キャストの前には後方確認!    (JLA・尼崎市在住)