正しいジグ選びとその理由


矢野 貴雄

 今月は、いよいよ始まる青物シーズンに向け、ジグとジギングについてお話ししましょう。年々ルアー人口が増えており、ジギング愛好者の数も、うなぎのぼりです。メーカー各社からも次々に新しいタイプのジグが発売されています。
 ほんの1〜2年前は、ジグの種類も選択の余地が無いほど少なく高いジグイコール釣れるジグという公式が成り立つほどでした。
 しかし、去年あたりのジギング人口の増加を境目にジグの種類が増え、高いジグが必ずしも釣れるジグではなくなってきました。
 5年ほど前、私がジギングを始めた頃に定番であったジグは、今でも定番として誰もが使っていますが、新しいジグの中にも抜群の釣果を出せる物もあるようです。ここでは、私の知り得る限りのジグとその使い方を列挙してみたいと思います。

ジグ選びの基礎知識

 まず、ジグは水深によって重量が変えて使います。ジグの重さと深さの目安は
「水深=ジグの重量」例えば水深100mのポイントなら100gのジグを使うといった具合です。ただし、ラインの太さによってかなり変動しますが、だいたい使うジグの重量と、釣れる魚も比例してきますのでラインもそれに合わせて使うことになりますので、この考え方でいいでしょう。

私見ジグ選び術

 さて、それではジグ選びや使い方はここからの説明を参考にしてください。
 第一に最も価格的に使いやすいジグで、「ファントム」というのがあります。
 このジグは、最も重い物でも60gまでしかないために狙える水深が限られます。しかし、メジロの実績が高く、使えるジグです。
 このジグのシャクリ方は、大きなストロークのジャーク(シャクリ)でも、細かなスパイラルジャーク(螺旋状を描いてジグをシャクル)でも使えますので誰にでも使えそうです。しかしこういったジグほど、使い手のテクニックを必要とするのも確かです。

 次に「P−BOY」というジグです。
 これは、ファントムに比べると細長い形状をしており、回転させて使うよりも、長いストロークのシャクリを、8フィートぐらいのボートロッドで激しく行うタイプの釣りに適しています。これから重量のバリエーションも増えるようなので用途の広いジグとなるでしょう。

 次は「ハオリジグ」というジグです。このジグによってスパイラルジャークが生まれたといっていいでしょう。重量のバリエーションも広く、様々なフィールドで使えます。
 アクションはロッドを細かくシャクリ、ルアーを回転させるタイプのジグです。今盛んなショートジャークといわれる釣りに適しています。

 次に、最近発売されたジグで、後発は良くなるという典型のような「PJ」というものがあります。
 このジグの基本的な動きはハオリジグと似ていますがハオリジグよりも巻き上げが楽で、同じ重量のハオリジグと比べると、アクションなどは似ているのに、巻き上げるときの重さが違うように感じられます。

どちらかといえば、大型のジグで外洋での大物釣りにターゲットをおいているよ
うなので、このような仕上げになっているようです。
 次のジグは少し魚に似せてつくられているタイプで、「バンジーメタルV」というのがあります。

 このジグもどちらかといえばロングストローク系のシャクリで使う物といっていいでしょう。ただこのジグで私は今までに魚を上げていないので、ロングストローク系のシャクリが間違っているのかもしれません。

 次は、これもかなり定番化しているジグで「マニューバダンサー」というのがあります。このジグも重量の割にはシャクリの楽なジグです。テレビでオール阪神さんがジギングで大物釣りに行かれたときに使ってましたので、ご覧になった方も多いことと思います。重いジグで外洋釣りに向いていると思います。

 2オンス(約60g)前後の物を須磨や舞鶴で使っている方もたくさん居て、結構いい成績を残しているようです。
 最近デビューのおもしろ?所に「パニックブレード」というのがあります。これは、ボディーに幾つかの穴が空いており、なんでも泡を出すらしいのですが、これは使ったことがないのでよく判りません。
 こういったところが主だったところだと思うのですが、あくまでもぼくの知る限りですから、他にもっといい物があるのかもしれません。

 それから、全体的にカラーリングに蓄光塗料(夜光塗料)を使った物が増えています。ジギングは当然ミノーよりも深いところを探るわけですから、光を出すことの重要性が高いのかもしれませんね。
 この辺の所を色々やってみたいと考えていますので、是非皆さんお楽しみにして下さい。

フックの進歩

 それから、ジギングと共に進歩してきた物にフックがあります。
 特に私の愛用する「アウトバーブフック(カエシが外側を向いたフック)」は、まさにそれといえるでしょう。大型の回遊魚の口にがっちり刺さるように力の方向を考えて作られた素晴らしいフックといえます。他メーカーのフックもジグが大型化し、ターゲットが大きくなると強度面や、フックアップしやすいようにと改良が加えられています。
 車に例えると、大物相手のジギングはF1レースで、そこでの新技術が市販車
(バスタックル)等にフィードバックされるという感じですね。

タックル選び

 ロッドやリールを選ぶときにもこれらの情報が非常に大切で、自分がどんなスタイルのジギングをやるのかで、ジグとロッドが決まります。
 以前のようにバスロッドを改造しなくても、いいジギングロッドがたくさん出ました。自分の体格と釣りのスタイルに合った物を選んでください。
(JLA・尼崎市在住)