超大物に負けないラインシステム講座


矢野 貴雄

 今月はラインシステムについてお話ししてみましょう。まず、ラインシステムというのがなぜ必要なのか?ここからスタートしてみましょう。

その1

 ルアーフィッシングというのはルアーをキャストしてルアーを泳がせてくるわけで、基本的には遠くまで飛んだ方がルアーが泳ぐ距離が稼げ、魚がヒットする確率が高くなると考えられます。
 ですから、ルアーが飛んで行く時に抵抗となるラインは、細い方が抵抗が少なく有利となります。

 そこで考えられたのが、リーダーラインというわけです。
 リーダーラインというのは分かり易くいうとハリスの反対になります。ハリスは魚に見えにくいようにするという考えから、メインライン(道糸)よりも細い物を使うのが一般的です。しかしリーダーはメインラインよりも太い物を使うのです。これは、細いメインラインの強度をリーダーラインが補う役目をするからです。
 要するに、投釣りで使われる力糸がルアーのリーダーラインとなるわけです。

その2

 もう一つのリーダーラインを使うわけは、より細い糸でより大きい魚を釣り上げてみたいという欲求のためです。
 この発想をサポートする意味でのリーダラインの使用です。
メインラインの強度が、その1で説明した理由によって狙う魚のパワーと全く釣
り合っていない場合や、根ズレの多いポイントや魚の歯が鋭利な場合などに使用するわけです。これらの理由から、リーダーラインはショックリーダーと呼ばれています。


補 足

 ラインシステムを用いてリーダーラインを結んだ場合、同じ強度(号数)の糸でリーダー有りと無しを引っ張り比べると、リーダーを結んでいる方が数段強くなっているのがわかります。
 では、ショックリーダーというのはわかったけど、何号に何号を(何ポンド)結ぶのか。
 基本的には、ラインシステムを用いてメインラインとショックリーダーを結ぶことになるのですが電車結び等で結んではダメなのかと思われる方もおられるでしょう。
 図を見ていただけるとお解りになるでしょうが、一般的に括弧表示のような強度の段階を踏みます。
 実際に比べて頂ければ一目瞭然なのですが、ラインの強度に極端な違いがあると電車結び等では結び目で簡単に切れてしまうのです。
 こんな結び方ではリーダーを結ばない方が強い場合も多いのです。

 更に、結び方も重要でダブルラインをつくるのに、例えば乳輪結びなどで作った場合、結び目の部分強度低下が起こるのです。
 一部のラインやハリスに結束により強度があまり低下しないことをうたったものもあります。その為にルアーのアングラーは難しくてややこしい様々な結びをするわけです。

結び方

 ダブルラインの作り方は一般的に使われるやり方として二つ挙げることが出来ます。
 最もポピュラーなのがビミニツイストと呼ばれる結びで、ラインにヨレを作りそれを利用して作るものです。
 次に、誰にでも安定した強度が出せるやり方に三つ編みがあります。これは、女の子の髪を結う時のあれそのものです。
この二つには一長一短があり、ビミニツイストは揺れる船の上でも割と容易に出
来ますが、三つ編みは作りにくいとか、ビミニツイストは熟練していないと強度がばらついてしうが、三つ編みは誰でも強い結束が作りやすいと大きな違いがあります。

 両方の結びをしっかり練習していただくことが、海のルアー釣りの成功の大切な要素でもありますので、荒天時には是非練習を。
 次に、ダブルラインとリーダーラインの結びですが、これも色々あります。
(バリバスから「KNOTS」というビデオが出ておりたいへん役に立ちます)
 結び方を選ぶ時には大切な要素があります。スピニングタックルでキャスティングするのか、ベイト(両軸)タックルでジギングするのかで選択の必要が出てきます。

 スピニングタックルでキャスティングする場合に問題になるのが結び目がガイドを通過するときの抵抗です。
 投げる度に滑らかに通過しないで、カシャカシャ鳴っているようではシステムが解けてしまったり最悪の場合には、結び目がガイドに引っかかってルアーだけがポイントへ向かうことになります。

 結び自体のセレクトも大切ですが、この場合にはラインシステムの仕上がりが非常に大きな意味を持ってきますので、自分に合ったシステムを発見し、日夜練習して頂く必要があります。
 キャストの前には後方確認!          (JLA・尼崎市在住)