月刊つりのとも[97/11]


回遊バスの狙い打ちフィッシング


                               ●横山朋毅

 いよいよ秋まっただ中です。人もバスも食欲の秋到来、といいたいところですがこの季節、バスはとても気まぐれになるようで入れ喰いの次の日にはノーバイト、という日もめずらしくありません。 そういうわけで今回は10月中旬〜11月の失敗しないバスの狙い方について書いてみたいと思います。

 この時期、バスは冬にそなえて荒喰いをするために小魚を追い湖全体に散らばり、かなり速いスピードで移動する傾向にあります。

 そのためエリアを絞りすぎず、スピナーベイト、バイブレーション等でシャローを広く浅く探るかもしくはバスの回遊ルートを確実に読み、ひたすら待ち続ける釣りの2つが有力な釣り方として挙げられると思います。

 ここでは「狙って釣った」と実感が持て、さらに夢のような入れ喰いを体験できる可能性の高い後者について、私が得意としているリザーバー(人造湖)を例に挙げてお話しましょう。

 通常この時期のバスの回遊は10数匹程の群れで小魚を追い、一日に何度も同じ回遊ルートに入れ替わり立ち替わり入ってきます。
 リザーバーでは元々川が流れていた跡(リバーチャンネル)が続く場所に沿ってバスは回遊しコンタクトポイントと呼ばれるちょっとした障害物(岩、立木等)や地形の変化した場所で体を休めます。

 従って、こういったコンタクトポイントを探しだしバスが入って来るまでひたすらルアーを撃ち続けるというのが私のこの時期の主なスタイルです。
 使用するルアーは湖によって多少変わるのですが、1/16オンスジグヘッドリグやダウンショットリグのストレート系のワーム(ゲーリー・カットテール等)を湖を問わず多用しています。

 またシャローにいる回遊性見えバスにはノーシンカーワームのトウィッチングがバツグンの働きをするでしょう。春のミノーイングに関してもいえることですが、このノーシンカーワームのトウィッチングはその日のバスの活性によりスロー〜ファーストまで、トウィッチのリズムを色々変えながら反応を見ることが大切です。

フォールターンオーバー

 この時期はずせない事柄として“フォールターンオーバー”という現象があります。
 昨日あんなに釣れていたのに今日は全く釣れない、というのがまさにこれで、夜に冷たい風が吹いた次の日によく起こります。
 これは湖面の水が冷やされて沈み、底の死んだ水が露出してしまう現象で、詳しいメカニズムはわかりませんが、確実にバスの活性を下げてしまうようです。
 湖面を見てドンヨリ濁っておりなんとなく生命感を感じない時にはターンオーバーのことが多いようです。

 対処法としては、いろいろ考えられますが、いちばん簡単で効果的なのは、少しでも水のキレイなエリアを探すことです。
 例えばリザーバーでは常に水の動きのあるエリアとして各インレット(流れ込み)、そしてダムサイト近くがあります。
 いずれにしても、どんな状況でも自然を感じるように常に心掛けるのがバスフィッシングを成功させる第一歩だと思います。

布目ダム

 さて今回はランカーフィールドとして最近話題の奈良県・布目ダムを紹介しましょう。
 私自身2年くらい前まではよく岸釣りで通ったフィールドで、ダム湖にしてはオカッパリ向きのフィールドといえます。
 この時期の狙い目としては、ズバリ副ダム下周辺部が岸釣りでは最も確率が高いでしょう。

 先日久々に釣行した際にも、副ダム下約300mのブレイクでここのアベレージサ
イズ35cmのバスを2本連続ヒットさせることが出来ました。
 またこの他にも風の当たる岬、ワンドの奥のゴミ溜まり等、ベイトフィッシュの集まりやすいスポットを探していくと、バスと出会える確率が高まるでしょう。
 ルアーは数年前までは小型クランクベイト等で数釣りが楽しめたのですが、最近の状況を考えるとスティックベイトやダウンショットリグ等のソフト系ルアーが最も手堅いでしょう。

 またこの布目ダム周辺には古くからバスフィールドとして知られている高山ダムやリバーバッシングが楽しめる木津川があるので、それらのフィールドを“ハシゴ”するのもいいかも知れません。
 布目ダムのバスは体高があり、よくファイトするので是非皆さんも一度訪れてみて下さい。(長岡京市在住)