月刊つりのとも[98/10]


JBプロ 横山朋毅が教える、ソフトルアーAtoZ

第4回
スプリットショット&キャロライナリグ/入門編


                    ●横山朋毅


 秋のバスは気まぐれ、とよく言われますが、皆さんはこの秋どんなバス対策をお考えでしょうか。
 ハードルアーでの広範囲攻略でビックフィッシュ連発!なんてことなら言うことなしですが次の日にはパッタリ釣れなくなるということが日常茶飯事なのもこの時期の特徴です。
 そこで今月は、バスを見失った時に大活躍するスプリットショットリグ(以下スプリット)そしてキャロライナリグの効果的な使用法を解説していきたいと思います。

スプリット&キャロライナリグの特徴

 まずこの2つのリグの特徴ですが、シンカー(オモリ)部分とワームとの間隔が開いている、ということが共通の特徴で、違いはといえばシンカーの種類や重さ、それにスプリットはガン玉をつけるのに対してキャロライナリグは中通しオモリをつけると言うぐらいのものです。
 このためリグ(仕掛)としての特性は似ておりワーム自体の自然な動きを活かし広い範囲を水平に探ってやるという使い方に向いています。
 特にこれから9月後半〜11月前半にかけてのバスは小魚を求めてかなり速いペースで回遊する傾向が強くなり、捕食するレンジ(層)も日々変わってきます。
 これが「秋のバスは気まぐれ」と言われるゆえんでしょう。
 そう言う訳で、広範囲を探れシンカーの重さを調節してやることで通すレンジを変えることのできるスプリットとキャロライナリグの出番が多くなります。

スプリット&キャロライナの使い方

 まずはシンプルでビギナーでも扱い易いスプリットショットリグからです。
 スプリットショットとは真ん中が割れているカミツブシオモリのことです。これをフックの上数10cmのところにかみ付けてやることでスプリットリグは完成します。
 使うショット(ガン玉)は基本的には扱いにくくない範囲で軽めがよく、#5〜3(約2〜4g)が多く使われます。
 私が愛用しているのはアユ釣り等に使われているゴム貼りオモリの0・5〜1号です。
 これはラインを挟む部分にゴムシートが貼ってありラインを傷めず、さらに簡単に取り外し出来るため重宝しています。(ちょっと高価なのが玉にキズですが…)
 これを使えばリーダー(ワームとオモリの間の部分)の長さも自由に調節でき、ワームの頭のすぐ上に持ってきて即席テキサスリグにしてしまう、なんてことも可能です。
 スプリットリグはシンカーが軽いため比較的浅い場所や、深場でも喰い渋ったバスを繊細に誘って喰わせるといった使い方に向いています。

 次にキャロライナリグですが、これは丸型の中通しオモリやバレットシンカー(普通のワームシンカー)の5〜14g(1・5〜5号)程度のものをスイベルで止め、その下にリーダーとなるラインを50〜80p結びその先にワームがつくといった仕掛で、5g以上のシンカーならスプリットではなく遊動式のシンカーを使ったこのリグをセレクトしています。リーダーにはラインよりワンランク細いもの使います。
 このキャロライナリグはシンカーが重い分、
・遠投してより広い範囲を効率よく探れる
・サスペンド(中層に浮く)するバスも攻略範囲に入れたスプリットリグにくらべ、よりディープ(深場)のボトム(底)をしっかり釣るのに適している
・重めのシンカーながら、リーダーを長くとることでワーム自体は自然に漂い、タフッたバスにも強いといった特徴があります。
 シンカーの使い分けは、根がかりの少ない場所では、ボトム感知能力に優れた丸型オモリを、ウィード(藻)等引っ掛かる物が多いならスリ抜け易いバレットシンカーを使っています。
 スプリット及びキャロライナリグで使用するワームやシンカーの重さ、そしてリーダーの長さは使用する場所や使い方によっても変わってくるので次は具体的なテクニックについて説明しましょう。

テクニックその1 ボトム・スローリトリーブ

 まずは湖底をゆっくり引きずってくるこの方法です。
 これはスプリット、キャロライナ両方共に多用する基本テクニックです。
 ボトム近く、あるいはウィードの表面にバスがいるのはわかっているがピンスポットで場所を絞れない、という時に効果的なテクニックです。具体的にはキャスト後まずシンカーが底に着くまで待ちます。
 この時シンカーが着底してもリーダーの長さ分ワームがゆっくり沈んでいくので少し待ってやるのがコツです。
 次にルアーを引くのですが、この時リールで巻くのではなくロッドティップ(穂先)を下げ、ボトムを感じながらロッドでズルズル動かし、ワンストローク動かした分ラインを巻き取って下さい。
 この繰り返しでボトムをスローに探るのですが、この時注意してもらいたいことが二点あります。
 一つはラインとロッドの角度を常に90度に保ったままこれを行うということと、もう一つはロッドを柔らかく握ってやり手首も柔軟に対応させることです。 これはリーダーのあるこのリグに多く出る小さなアタリを取るには非常に重要となってきます。
 特にロッドを柔らかく握って手首を柔軟に対応させるという後者の点についてはライトリグ全般に言えることなのでこれをマスター出来るか出来ないかでは、釣果にはっきりとした差が出ます。
 シンカーは深さや底質によって底を感じることの出来る重さの物を選びましょう。
 例えば、水深4mで硬めの土質なら3g程度(0・8号)と軽めのシンカーを、水深7m以深で砂や泥底などの底質が分かりにくいエリアなら10g(3号)以上の重いものを使うこともあります。
 またウィードの上を釣る時はウィードに沈み込まないように2g以下の軽めの物をセレクトしています。
 リーダーの長さは30pを標準として20〜50p位の間で調節しています。食い渋るときにはリーダーを長くしていきますが、あまり長すぎるとアタリがとりづらくなります。
 使用するワームは4インチ前後のカーリーテール系を多用していますが、状況によってはピラピラ動くカーリーテールよりもスーッと直線的に動くストレート系ワームが圧倒的に効くこともあるのでそのときどきのバスの反応の良い物を使用しましょう。
 私が信頼して使っているワームは、カーリーテール系はゲーリーヤマモト4インチグラブやサタンワーム3〜4インチ、ストレート系ならロボワームのストレートやボディシャッドです。

テクニックそのAトウィッチリトリーブ

図版ボトムでのスローリトリーブが底ベッタリの低活性バスをじっくり釣る方法だとすれば、このトウィッチリトリーブはボトム付近〜中層までカバー出来る、リアクションバイト(反射喰い)狙いのテクニックです。
 基本はノーシンカーワームでのトウィッチングの応用で、それをより深く、より遠くで行うというコンセプトで生まれたテクニックです。
 中層では軽めのショット、ボトムでは重めのショットやキャロライナリグで行い、ノーシンカーワームのようにロッドを下に向け断続的にワームをはじくように動かしてやります。
 シンカーが途中にある分、ノーシンカーに比べて強めにトウィッチしてやるのですが、ワームの形状もトウィッチした時に首を振りやすいチューブベイトやスティックベイトを選ぶのがコツです。
 私はゲーリーのカットテールやノリーズのシュリルピン、そしてミニチューブを愛用しています。
 リーダーの長さは長すぎるとロッドの動きがワームに伝わらないので10〜30p程度としています。



フッキングのコツ

 さてアタリがあった時の対処法ですが、糸フケのある状態から力任せにバシッとやってしまうと、ライトラインを使うことの多いこの釣りでは合わせ切れは必至です。
 そこでスイープフッキングというテクニックを用いるのですが、これはアタリを感じると同時に素速くリールで糸フケを取り、ゆっくり長いストロークで合わせる方法です。
 さらにこれをリールを巻きながら行うと、より強いフッキングが可能になります。
 あとはドラグを効かしながら慎重に取り込んで下さい。

 さて、何はともあれ秋は夏バテだったバスの喰い気が戻るシーズンです。
 皆さんもまずは手返しの速い釣りを試して、結果の出ない時は今回紹介したス
プリットやキャロライナリグを使ってみてください。
 次回は今や大人気、超低活時にはコレ!のダウンショットリグ入門編です。お楽しみに。(長岡京市在住)