月刊つりのとも[99/02]


JBプロ 横山朋毅が教える、ソフトルアーAtoZ

第6回
ラバージグ入門


●横山朋毅


 1月・低水温・ソフトルアー、と聞いて皆さんはどんな釣り方を連想されますか?
 大多数の人がダウンショット、スプリットショットなどのライトリグを思い浮かべるのではないでしょうか。
 確かに、確実にバスを釣るためにはライトリグは欠かせませんがここに冬≠ニいう季節の大きな落とし穴があります。
 冬のバス釣り(=ウインターバッシング)に出かけると強い季節風に悩まされ、ただでさえ取りにくいライトリグでの小さなアタリがさらに感じられない状況が多いことに気が付きます。
 さらに冬のバス、特にシャロー(浅場)に居残り越冬するタイプのバスはライトリグでは攻めきれない(あるいは攻められない)ヘビーなストラクチャー(障害物)内に入り込んでしまうことが多くスナッグレス(根掛かりしない)効果の高いルアーでないと攻略は困難になってしまいます。
 これらの条件を満たすルアーとしてラバージグと呼ばれるルアーをウインターバッシングの切り札的に私は使用しています。
 そんな訳で今回はラバージグ入門編≠ニしてタイプ別・ポイント別の使い分け&使用法を説明していこうと思います。

ラバージグの2つのタイプ

 まず、ラバージグでの釣り方の前にこのルアーについて説明しましょう。
 ラバージグとはジグヘッドにラバー製のヒラヒラのスカートを巻き付けたルアーで、一般的には7〜18gと他のソフトベイトより重めの物が多用されます。
 それ単体で使用されることはほとんどなく、大抵グラブやポーク(ブタ皮製のソフトベイト)をフックに刺し、トレーラーとして使用します。
 ラバージグには大きく分けて、障害物の中に入れても引っ掛かりにくいガード付きと、フッキング最優先のガードなしの2タイプがあります。
 この二つのタイプはお互い異なる状況で使い分けることで効果を発揮するように考えられたのですが、単純に「根掛かりする場所はガード付き、それ以外は出来る限りノーガード」というのが私の使い分けの基本です。
 それではまずガード付きタイプのラバージグ使用法からいってみましょう。

ガード付きジグでのヘビーカバー攻略

 ヘビーカバーとはヨシやガマ、ダム湖に多い冠水した陸生植物や枝の多い立ち木、水面が見えない程ビッチリ詰まった流木帯など、通常のルアーで攻めるのが難しい複雑に入り組んだストラクチャーのことで、ガードのしっかりしたラバージグが最も活躍するスポットです。
 とりわけ他のアングラーが敬遠するような難攻不落に見えるヘビーカバーこそビッグバスが多く、ラバージグを撃ち込む価値は大きいといえます。
 こんな場所で、私が使うジグは7〜10gのブラシガード付き、または自作のワイヤーガードタイプで、むやみに重いジグを使わないのが根掛かりを避け、かつフッキング率をよくするコツです。
 ポイント攻略法はそのカバー内で最も大きなシェード(陰)を作っているスポットからジグを撃っていくのが基本となります。
 これは例えば立ち木なら大きい枝の日陰側、ヨシやガマなら傾いたり倒れたりしている場所を重点的に、ということです。
 そういったスポットにジグを送り込み、アクションをつける訳ですが、大抵の場合バスさえいればジグを落とした瞬間に反射的にヒットしてきます。
 しかし冬場など活性の極端に低い状態では例外的にジグをボトム(底)まで落とし、シェイクさせながら上げてきたり長時間(15秒〜1分近く)ボトムでジッと止めておくような使い方もします。
 アタリは明確にゴツゴツと感じたりラインが走ったりと分かりやすい場合がほとんどなので、太いラインを使い、素速くカバーから引き離すような強いフッキングを心掛けてください。
 とにかくこの手の釣りはいかに多くのスポットを攻められるかに釣果は比例するので、見切りは早めに、数多くのスポットを攻めてください。

ノーガードジグの使い方

 次にノーガード、すなわちガードのないタイプのジグの使い方はどうでしょう。
 なぜここで特定のポイントでの使い方に絞らなかったかというと私自身シャローからディープ(深場)までの、ヘビーカバー以外の場所ならどこでも、幅広く使えるルアーとしてノーガードジグを位置付けているからです。
 ノーガードジグで最も一般的に使用されているのがヘッドが左右に張り出し、ボトムでの安定性を重視した通称フットボールジグと呼ばれるタイプです。
 ここではフットボールジグを使ったテクニックを紹介しましょう。

スイミング・テクニック

図版まずは私がシャロー、ディープを問わず最も多用するスイミングテクニック。
 このテクニックは基本的にはジグヘッドリグやスプリットショットリグで行うスイミングと同じなのですが、ラバージグでのスイミングはこれらのライトリグよりボトム近く、もしくはボトムに絡めた使い方で使用しています。
 広い範囲のボトムを手早く探るためにブレイク(カケアガリ)沿いや台地状のフラットエリアなどにロングキャスト、カーブフォールで沈めます。着底したらロッドをスィッと真上に立てて、ジグをボトムから浮かせます。そして、ロッドをその位置に保ちルアーが泳ぎながら再びボトムに着くまでラインを張って待ちます。
 この繰り返しでボトムを広く探ってやります。
 アタリはロッドを立てた時重くなるような出方をします。
 ガードがないので強いフッキングは必要ありませんが、ヘッドが重い分バレやすいルアーと言えます。フッキング後はラインをゆるめないように気をつけてファイトして下さい。
 ジグの重さは水深よりも、探りたい範囲を基準に考えてください。広範囲をスピーディーに探りたいなら重いものを、ゆっくり繊細にバスを誘いたい場合は軽いものをという使い分けで3・5〜14gの間で選んでいます。
 泳がせるだけの、アクションをつけない釣り方なのでトレーラーにはテールが勝手に動く4インチグラブを多用しています。
 またラバージグとは呼べないのですが、この釣り方にはゲーリーヤマモト・フラグラブ+フットボールヘッドもよく使っています。

ボトムバンピング

もう一つ、フットボールジグの使い方の代表としてボトムバンピングがあります。
 これはジグが直底後、ロッドアクションでボトムをはねるように動かすテクニックで、断続的にロッドをはね上げることで動きを出してやります。
 リアクション(反射喰い)狙いの上下方向にアクションさせる釣り方なので10g以上の重めのジグに小さめのパドルテールやケイテック・カスタムトレーラーを組みあわせリズミカルかつスピーディーにバスを誘ってください。

ラバージグに向くタックル

 ロッドですが他のソフトルアーに比べ重いルアーを使用しますので必然的に硬めのベイトロッドということになります。
 特にヘビーカバーをガード付きジグで攻める場合6フィート半以上の長さとミディアムヘビー以上の硬さがないとカバー内でのフッキング、ランディングが難しくなってしまいます。
 使用するラインは攻めるポイントの状態や深さによって大きく変わり、色々な太さを使い分けます。
 シャローのヘビーカバーではナイロンラインのバリバス・スーパーバス・パワーの16ポンドもしくはバリバス・ゲームの20ポンドを使用します。
 オープンウォーターのフットボールジグにはフロロカーボンラインのバリバス・ガノアの8〜10ポンドを使っています。
 リールは巻き取りの速い、ハイギアタイプがベストで丈夫な物を選んで下さい。
 さて今回はラバージグ入門編として私なりの使い方を紹介したわけですが参考になったでしょうか。 実は今回で、このソフトルアーAtoZは最終回を迎えました。
 この連載が皆さんのステップアップに、またバスフィッシングという最高に楽しいスポーツにハマるきっかけになればうれしく思います。
 もしフィールドで私を見かけたら気軽に何でも聞いてくださいね。
 それでは今年も良い釣りを。(長岡京市在住)

■ラバージグの簡単チューンナップ。1…ラバージグをビニールパックに入れ、ソーク用オイル(私はスプレータイプのBANGを使用)をたっぷりかける。2…約15分おいた後、パックからラバージグを取り出し、中性洗剤でオイルをよく洗い流す。3…ラバーが乾いた後、オイルを吸って長くなったラバーをフックの後端から5mmほどの長さに切りそろえ、ラバーの柔軟なソークド・ラバージグの出来上がり。買ったばかりのラバージグを使用するときには、水に濡らした後、必ずラバー全体を指でよく揉むこと。こうすることでラバー表面の油分が落ち、ラバーがきれいに広がるようになる。(ソーク済みの場合も)