月刊つりのとも[99/06]


ポストスポーン期のバス スポーニングを理解することで行動が読める


                    ●横山朋毅(JBウエスタンプロ)



ポストスポーニング

 ある程度バスフィッシングをやった方なら一度は聞いたことのあるこの言葉は、産卵直後であると同時に一年の中でも非常にバスを釣ることが難しくなる時期を意味します。
 と言うのも、産卵で体力を使い果たしたバスが体力を回復するために深場に落ち口を使わなくなってしまうからです。
 今回はそういった状況を想定したポストスポーンバス克服術を中心に話を進めていきましょう。

 さて一般にポストスポーンと呼ばれているシーズンは平野部の湖なら5月中旬〜6月初め、山上湖なら5月下旬〜6月中旬位までとそんなに長くありません。
 しかも、ポストスポーンのバス以外にもスポーニング真っ最中のバス、プリスポーンのバス、さらには一足早く産卵をすませ、もう回復して小魚を追いかけ回遊しているバスが同じ湖に同時に存在していることが普通です。
 要はどの状態のバスを確実に釣り上げることができるか、狙いを絞り易いかが大切なのです。
 そういった意味ではこの号が発売される頃は丁度スポーニングが一段落してポストスポーン状態のグッドサイズのバスが多くなってくる頃なのです。

ポストスポーン期の
ポイント&攻略法

図版前号の記事でも紹介したように多くのバス達は水温が16℃前後になるとワンド奥や流れ込みベンド部(湾曲した部分)など、浅場のフラット部に集まり産卵活動をします。
 やがて産卵活動を全て終えたバスは3〜4mの深場に落ちブレイクライン(かけ上がり)に沿って水通しの良い岬先端部のストラクチャーやスポーンエリア沖のウィード帯に移動します。
 この時のバスは非常に動きが悪く、喰い気もないため、必然的にCCベイト、つまり小さなワームを慎重に動かしてやる釣り方になります。
 私がこの時季一番良く使うのが4インチ前後のワームのスプリットショットリグです。

 というのも、リーダーの長さ分ワームをごく自然に漂わせることができ、活性の低いバスに違和感なく喰わすことができるからです。 本当はノーシンカーワームが理想なのですが使う水深が3〜4mと深いため、効率を考えるとスプリットショットリグとなります。 そのため、ノーシンカー感覚の繊細さでリグのバランスや動かし方を考えてやることがポストスポーンのバスを釣るためのキーポイントとなります。
 具体的な動かし方はシンカーのみを極々ゆっくり引きずってやるストラクチャーをダイレクトに狙うのであれば、そのストラクチャーを確実に感じながら、ステイ(停止)を混じえ同じくスローに丁寧に釣ってやることを心掛けて下さい。
 ストラクチャーにシンカーを引っ掛けては外す感じでやるとうまくいくと思います。

 リグについては2〜3gのスプリットシンカーを使いリーダー部は50cmを基準に喰いが悪い場合は長くしてやってください。ただしあまり長くし過ぎるとアタリがとれなくなるので色々試してその時ベストな長さを見つけて下さい。
 ラインはアタリを取るためにもフロロカーボンラインがベストで私はバリバス・ガノアバス4ポンドを信頼して使っています。
 琵琶湖などビッグフィッシュの多い湖では5ポンド、平均サイズの小さい湖では3ポンドを使えば釣果はさらに伸びると思います。
 使うワームは、リングワーム系がこの時季最も喰いがいいと私は思っています。
 他にはノーシンカーにも使っているカットテール4インチや3インチに寸詰めしたものも使っています。
 そして最も大切なのはフックサイズとのバランスです。通常このワームにはややシャンク(軸)が長いかな?と思うぐらいのフックを使う方がフォーリング姿勢が安定し、後ろからの追い喰いにも対処できます。

 ロッドは長いリーダー部を持ったこのリグのキャスティングやフッキングを確実にこなすためにも6.6フィート以上のバットパワーの強いタイプを選んでください。
 ポストスポーン期は、一年を通してビックバスがライトリグに最も反応するシーズンなので、ライトタックルでのスリルのあるファイトを楽しんでください。

アーリーサマーの攻略法

 次にこの時期以降、ポストスポーンバスが回復し活発にエサを追い出すアフタースポーン〜アーリーサマーでの効果的な釣り方を紹介します。
 この時季にはバスがまたシャローで釣れ始め、浅いウィードエリアや岬のシャローなど水通しの良いエリアでさかんに小魚をチェイスする姿を目にします。
 この時季になるとポストスポーン時とは一変、ファーストムービング系、つまり巻き物と呼ばれるバイブレーションプラグやスピナーベイト、そして大型のミノープラグが最も活躍します。

 つまり広いエリアを素速く探ってやるわけですが、スレたリザーバーなどではグラビンバズなどノーシンカー系がナチュラルなファーストムービングベイトということで非常に効果があります。
 また朝夕、バスのボイルのある時にはトップウォータープラグが爆発しトーナメントアングラーでも使用することが多くなるシーズンなので皆さんもここぞ≠ニいう時に使ってみて下さい。
 さて前々回、前回、今回と3回に渡ってスポーニングをとりまくシーズンについて書いてきたのですが、スポーニングを理解することで一年のバスの動きが読めてくると思います。

 皆さんもバスの気持ちになってその時季のバスの行動を考えることから始めてみてください。
 それでは楽しい釣りを。

(長岡京市在住)